断腸亭料理日記2007

谷中墓地花見〜そば・川むら〜

3月31日(土)夕

さて、今日は花見、で、ある。
花見といっても、男友達と二人で、ぶらぶら、という、
いたって、色気もない。

場所は、上野から、谷中方面。
主目的地は、谷中墓地から、日暮里のそばや、川むら。

意外に知られていないと思われるが、
谷中の墓地には、桜が多く、お花見のスポットでもある。
一時、筆者も、毎年、店を広げて、花見をしていた頃もあった。

16時、上野公園、西郷さんの銅像前、待合わせ。

西郷さん前というのは、待合わせ場所としては、
かなり伝統的、で、あろう。

近所に住む人間(ちなみに、友人も高校の同級生であり、
東京生まれの東京育ちである)が、なにもよりによって
こんなあたり前の場所で待合わせをしなくともよいのだが、
まあ、これもおもしろいだろう。

拙亭から、歩いて、上野まで。

今日は、夕方から雨が降る予報もでており、
このところに比べて、少し肌寒い。

左側の階段をトントンと上がって、西郷さんの銅像まで。
天気はよくないが、さすがに、上野公園は人が出ている。

友人とともに、歩く。
西洋美術館前を通り、科学博物館。
桜花のあるところでは、皆、車座になって店を広げている。

国立博物館の右側を真っ直ぐに抜ける。

寛永寺の墓地に出る。
ここは行き止まり。

、、、はて、谷中の墓地に抜けるには
どっちへいったらよかったのか、、。
左か右か?

後から考えれば、まあ、どちらでもよかったのだが、
右、忍岡中学の横を通り、鶯谷駅南口、凌雲橋で
JRを渡り、坂を降りる。
例のラブホテル街を抜け、北口前を通り、
言問い通りへ階段で上がる。
寛永寺陸橋で、再びJRを渡り、上野桜木。

ジャナサンを右に見て、一つ目の信号。
ここが、谷中墓地の入り口、で、ある。
右に曲がると、左側に、筆者もたまに買いにくるが、
パティシエ・イナムラショウゾウ

上野浅草あたりでは、最も有名で、もっともうまい
ケーキや、で、あろう。
今日は、たいへんな列である。
店の前を通り、しばらくいくと、すぐに墓地、に、なる。

谷中の墓地は、都立の霊園である。
1874年明治7年の開設というから、都立(当時は府立)
最も古いのであろう。

ここに葬られているのは、
最後の将軍、徳川慶喜、幕末の老中阿部正弘、
日本資本主義の父、渋沢栄一、鳩山一郎首相など。
文科系では、獅子文六、長谷川一夫、円地文子など。
珍しいところでは、「明治の毒婦」などと呼ばれ、
芝居にもなっている、高橋お伝。

前にも書いたが、筆者は墓参りというのは
あまり好きではないので、墓を探すようなことはしない。
ぶらぶらと、歩く。

墓地の一番メインの通りを中心に見事な桜花が咲いている。


ちょっと有名になったので、ご存知の方もおられよう。
23区で唯一であったろうか(山手線の内側で、というのが、
正しいらしい。)このメインの通りに
お巡りさんの住んでいる駐在所がある。

ここを抜け、日暮里駅(北)西口側に出る。

谷中の商店街へ降りる通りである。
この通りにも桜が植わっている。
右へいくと、日暮里駅、左に曲がって、すぐ右側。
そばや、川むら。


知っていたが、入ったのは初めてである。

近所に住んでいた志ん生師の行きつけであったと、
聞いたこともあったような気がするのだが、
これはかなり不確か。

入ってみると店内は、思ったより狭い。
その上、なにか予約が入っているようで
相席で、座る。

ビールをもらう。

店の中からも、通りの桜花が見える。
こんな花見も、いいものである。

小柱かき揚げ、などをもらい二人でビール二本ほど呑み、
そばにする。

季節毎に、かわりそばなどもあるようである。
ちょうど今は、桜切り、という。

筆者は、ノーマルに、ざる。


細打ち。
特に、かわったところはないだろう。
つゆも濃く、普通にうまい、ざるそば、で、ある。

川むらHP

相席で、なかなか、落着かぬので、そうそうに出る。
河岸をかえよう、で、ある。
(そばや、川むら、が悪かったわけではない。)

ここから先は、特に考えていなかった。
行き当たりばったり、で、ある。

長くなるのでダイジェストで。
有名な、谷中銀座を抜け、根津の権現様。
(根津権現は、桜ではなく、つつじが見事である。)
そのそばで見つけた、小料理や、のようなところで、
呑み直し。

根津の町を抜け、池の端へ出、不忍池、弁天堂に渡る。
ここも桜花が見事。もう既に夜桜である。
ここから、ぶらぶら歩いて、池の端仲町。
友人がおでんが食いたい、と、いうので、多古久

おでんをつまんで、さらに呑んで、、、。

帰宅は、10時頃であったか、、?
呑みすぎ。そのまま寝てしまった。




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