断腸亭料理日記2007

まぐろづけ

5月16日(水)夜

さて、今日はなにを食おうか。

季節でもあり、生鰹(なまり)節が食いたい、と、思い、20時過ぎ、
オフィスを出て、牛込神楽坂駅そばのスーパーに寄ってみる。

普通、生節鰹として加熱したものはあまり売られていない。
鰹の刺身を加熱してもよいかと思っていたのだが、
このところ、妙に鰹も、高いようだ。

2〜3月の頃はサクで、¥500、あるいは、¥400を切っていた
ように思うのであるが、今見ても、¥600を超えている。

よく見ると、産地が違っている。
2〜3月は、鹿児島あたりであったようだが、
今日のものは、千葉、房総半島のもの。
文字通り、関東の初鰹、なのであろうが、
こちらにくると、値が上がる、のか?。
よくわからんが、高い。

まぐろ赤身。
きはだ、まぐろであるが、生のもの。
半額で、¥300程度。

づけ、にしたらどうだろうか。
ちょっと、水が出ているが、づけ、で、あれば食えるだろう。

買って、帰宅。

まずは、漬けるたれ、を作る。

しょうゆと、酒、で、ある。
これだけでは、濃すぎるので、水も足す。

鍋で、一度沸騰させる。
いわゆる、煮切り、で、ある。

すぐに、鍋ごと、蓄冷剤を入れた冷水に入れ、冷やす。

づけ、の作り方もいろいろある。

まぐろ赤身の刺身をしょうゆに漬けたものが、
づけ、と呼ばれるものである。
冷蔵設備が整っていなかった頃、
保存のために、やられていた方法であるが、
いわゆる、江戸前の技を売り物にしている鮨屋などでは
今でも、やっている。
(昔は、鮨屋に限らず、普通の家庭でも、
まぐろの刺身が余った場合などには、やられていた方法でもある。)
また赤身を、づけ、にすることが多かったので、
漬けていないまぐろの赤身自体も、づけ、ということもある。

先に書いた、煮切った、しょうゆと酒に漬ければよいのだが、
漬ける時間が長くなると、漬かりすぎたり、
また、まぐろの表面がどす黒くなる。
これらを避けるため、(であろう)鮨屋などでは、
表面を一度、サクのまま、霜降り、に、したものを漬ける。

また、今、こうした、きちんと漬けた、づけ、として
用意していない鮨屋では、客に、づけ、といわれると、
その場で切ったものを即席に漬ける、こともある。

まずは、すぐに食べるので、サクから、薄く切り、
一枚ずつ、先の冷やした、たれ、に、漬ける。

冷蔵庫に、北海道の義母が送ってくれた、グリーンアスパラが
あったので、茹でる。これもおかず。

即席の場合、漬ける時間、たれの濃さにもよろうが、数分、で、
よいようである。

たれ、から上げ、ペーパータオルで拭いて、盛り付ける。


こんな感じ、で、ある。


直接わさびをつけて、食べる。

ポイントは、たれの濃さ、で、あろう。
初めて作ると、どちらかというと、濃い方に振れる。
薄目にするのが、コツかもしれない。

今日はなかなか、うまくできた。

生の赤身の、なまぐささ、を消してくれて、しょうゆと、酒の旨みが
加えられる、のか、あまくなる。

びっくりするほどのものではないが、
上手に作れれば、生の赤身を、
よりうまく食える、伝統の調理法であろう。




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