断腸亭料理日記2007

うるめいわし刺身

5月26日(土)第三食

さて、引続き、土曜日。

自転車でオフィスに出かけ、二時間ほど仕事をし、
天神下まで戻り、デリーで辛い、カシミールカレーを食う。

汗をかいてすっきりし、帰路、いつもながら、魚屋を覗こう。

吉池か、アメ横、、。

アメ横に行ってみよう。
土曜日の夕方、自転車でアメ横に入っていくのは、
迷惑であるし、こちらも動きにくい。
適当なところに置き、歩く。

いつも行く、アメ横センタービル近くの安い魚屋。

ここ、アメ横、というところは、本当に、不思議なところである。

センタービルの地下には、中国なのか、朝鮮半島なのか、
あるいは、ベトナム、タイ、なのか、どこの国だかよくわからないような
品揃えの店も多い。

今日も、この、いつも来る、魚屋でも、アメリカなのか、
どこの国だかわからぬが、黒人の方が覗き、店の親父さんは、

「メーアイヘルプユー?」

などと聞き、お客は、こっちがいい、
などと、品定めまでして、買っていく。
不思議なところで、ある。

ともあれ。

今日、筆者の目にとまったもの。
鰯が格安、一山¥200。
うるめいわし、と書いてある。

魚屋で普通にみる、鰯は、まいわし、であろう。
普通、うるめ、と、いえば、めざしにする方が多いのか、、。

よくわからぬが、山盛り、なん匹あるのか、
大きく、見た目には、鮮度もよさそうである。

これを、もらう。

鮮度が気にかかるので、急いで自転車に戻り、一気に帰宅。


数えてみると、全部で12匹もある。
大きさも、どうであろうか、30cm弱のものもあり、でかい。

このうるめいわしがそうなのか、一般的にそうなのか、
よくわからぬが、まいわし、よりも、色が白っぽいように思われる。
まいわしは、もっと、黒い。

さて、まずは、刺身、で、あろう。

大きいのを2匹ほど取り出し、おろす。

鰯は身が柔らかいため、よく、鰯の手開き、などというが、
やはり、包丁を使った方が、きれいにおろせよう。

頭を落とし、腹を抜き、きれいに洗う。

と、このあたりで、やはり、身が柔らかく、腹側から、
骨が外れてきてしまったり、皮がむけてきたりする。

それでも、一応は、包丁を使い、骨をはずし、
身を崩さないように注意しながら、きれいに皮をとる。

脂がすごい。
ベトベト、とまではいかないが、かなり脂がのっている。
鮮度はどうなのであろうか。
さほど悪くはなさそうである。

2匹、つくる。

皮をとってしまえば、まいわしも、うるめいわしも
気持ち白っぽい、かな、というくらいで、
見た目にはあまり変わらないように思われる。

通常であれば、おろししょうが、なのであるが、
冷蔵庫に、ちょっと、干からびかけた谷中しょうが、があった。
これをつまみながら、食おうか。

干からびかけて、硬くなってきているので、
縦に包丁目を入れておく。

とりあえず、一匹、皿に、盛る。


ビールを抜いて、食べてみる。

ふむふむ、うまい。

どうなのであろうか、まいわしよりも、
さっぱりしているのではなかろうか。

脂も、おろしたときに感じたほど、くどくはない。
まいわしよりも、うまいのではなかろうか。

今日は、なかなかの、めっけもの、である。

さて、残り、10匹、なににしようか、、、。



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