断腸亭料理日記2007

日本橋本町・路麺・そばよし

5月2日(水)第一食

今日は休み。

筆者の会社は出勤であるが、昨日がメーデーで休み、
この二日だけ出る人もほとんどいないので、
事実上、休みのようなもので、筆者も休みにした。
(その代わり、昨日、仕事を片付けに、出ていたのではあったが。)

8時に起き、第一食。

こんな日であるから、久しぶりに、ウイークデーでなくては
やっていない路麺へいってみよう。
日本橋のそばよし、は、どうであろうか。

9時、自転車で出る。

清洲橋通りを下って、美倉橋で神田川を渡り、靖国通りを渡る。
やはり、今日は、交通量も少ないようだ。
休んでいる人も多いのであろう。

休日でも、ウイークデーでもないような、不思議な日である。

清洲橋通りはY字路になり、右へいき、昭和通りに出る。
昭和通りの向こう側に渡り、左へ、昭和通りをいくと、もう日本橋本町。
この前行ったうなぎや、大江戸があり、
江戸通りを越えると、このあたり、
なぜか製薬会社の本社がかたまっている。
(なぜであろう、、。大阪では道修町、などが有名であるが、、。)
昭和通りは、微妙に右にカーブし、江戸橋の手前、そばよし、
で、ある。

15分ほどで、到着。早いものである。

以前のそばよし

さて、江戸の地図。
以前のものよりも、拡大版。

江戸橋付近である。
西(左)側に日本橋があり、川は日本橋川。
江戸橋があり、日本橋川は南へ曲がっている。
西堀留川、東堀留川という堀が北に掘られていた。


大きな地図で見る

なんでもよいのだが、現代のこのあたり、
東京都中央区日本橋本町、江戸橋付近の地図を見ていただきたい。

江戸橋の位置が、微妙に違っているのに気が付かれるであろう。
江戸の頃の江戸橋は、ちょうど日本橋川が南に曲がっている
手前にかかっていたのである。

昭和通りは、関東大震災後の東京復興事業として
昭和の10年までにできている。

震災までのこの日本橋と江戸橋の間の河岸は
江戸から続く、ご存知、魚河岸、で、あった。

震災後、現在の築地に移転し、
昭和通りはその魚河岸跡を突っ切って作られたのである。
現在の日本橋本町一丁目も昭和通りをはさんで、
東側と西側に分かれているが、これもそのためであろう。

おもしろいのは、昭和通りだけがこの部分斜めに
走っているが、三越本店などがある中央通りをはじめ、
三浦按針ゆかりの按針通り、その他の路地まで
江戸のままの方向に走っていることである。

この先は、昭和通りも西に曲がり、周囲の道の方向と
並行するようになる。

これだけではなく、東西二本の堀留川もなくなっているので
江戸明治の頃からは、このあたりの様子は随分かわっている
という感じがする。

震災後の魚河岸の移転とともに、このあたりの、
今でいう、大きな再開発のようなものであったのであろう。

さて、そばよし。

店内にも書いてあったが、「車内で待てます!食べられます!
呼び出しベル貸します。」というのが、ちょっとおかしい。

最近、違法駐車の取締りが厳しくなり、
運転手さんが、ちょいと、停めて、食べる、という
ことが減ったのであろうか。

パッと、降りて、食券を買って、注文をし、
そのベルを借り、急いで車に戻る。
そばができたら、ベルで教えてくれる。
店に戻り、そばをもらって、食べるのは、車に戻って、、
食べ終わると、空いた丼を返しにいく。
そういうこと、なのであろう。

店内には、ご丁寧に「車内で食べて、ひっくり返して、
車内を汚したり、火傷をしても、責任は持てません、、」
と、いうようなことまで書いている。

ともあれ、今日は、なににしようか。

いつも行く、姉妹店、人形町そば好、と、メニューはほぼ同じ。

かき揚げに、穴子天を加えよう。

ここも連休の谷間だからであろう。
この時間、お客は少ない。

できた。


どでんと、一本、大きな穴子天。

細いそばは同じであるが、よくよく味わって食べてみると、
微妙に、人形町と味が違うように思われる。

つゆは微妙に甘くさっぱりしているようだ。

穴子天も、微妙に、違う。
(こちらの方が、よく揚がっているようだ。)
(人形町も同じであろうが、)
ここの穴子は、金沢八景、小柴のものだと壁に書いてある。

かき揚げがほろほろと、くずれる感じは、同じ。

うまかった、うまかった。

店を出て、中央通りに出てみる。
OLさんは多少は通るが、買い物客はあまり見かけず、
やはり、人通りは少ない。
休日でもない、ウイークデーでもない、微妙な三越前。
自転車で、走り抜ける。

天気もよく、爽快である。



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そばよし
TEL 03-3241-0884
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1丁目1−7



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