断腸亭料理日記2007

おでん・銀座・お多幸・八丁目

10月18日(木)夜

さて、おでん、で、ある。

今シーズン最初のおでんは今月初めの、千束のお多福であった。

お多福は浅草にありながら、と、いうべきか、
関西風のおでん。

やはり、お多幸へいかなければ、東京のおでんは始まらない。

今や、もう滅びんとしている、
いや、既に、滅びてしまったのかもしれない、
しょうゆ味の東京のおでん、で、ある。

20時前、オフィスを出て、同僚とともに、
市ヶ谷から有楽町線で、銀座一丁目まで。
目指すところは、八丁目のお多幸。

やはりここがまあ、本店といえるのであろう。
以前にソニービルの裏にあった、木造の狭い店が懐かしい。
店自体が、おでんのように、しょうゆで煮〆たような色であった。

有楽町線の一丁目駅から八丁目のお多幸まで、文字通り
銀座を端から端まで突っ切る格好、で、ある。

銀座もどんどん変わっている。
来るたびに、ブランドショップが増えているような気もする。
また、同じブランドの店が複数あるような気もするが、
気のせいだろうか、、。
まあ、ブランドものに縁のない筆者には
たいした問題ではない、が。

ブランドショップを抜け、テクテク歩いて並木通り、クラブ街。
お出迎えや、お見送りのお姐さん達が、にぎやか、で、ある。
(少しは景気はよいのだろうか。これも筆者縁はないが、、。)

やっと、赤い提灯が見えてきた。

入ると二階へ通される。

まずは、瓶ビール。
ヱビス。

注文は、いつもの通り、つみれ、すじ、ちくわぶ。
同僚は、まかせる、というので、同じものを二人前。


連れてきた同僚は大阪出身、で、あるが、
別段食べられる味、と、いう。
(そういわれれば、昔よりも、薄くなった、ような気もするが
気のせいであろうか、、。)

二回目、豆腐、玉子、大根。
燗酒にかえる。


厚さ5cmほど、大きな大根もしょうゆの色で、赤いが、むろん、
大根自身の味も生き、うまい。

酒をもう一本と、ねぎま。


ねぎまは、串に刺した、ねぎと、四角くきれいに切られたまぐろ。
山椒がふってある。
これは、注文が入ってから、おでん鍋に入れ、煮る。

まぐろが柔らかく、うまい。

若い同僚は、茶飯とお新香をもらい、〆。
(東京のおでんやでは、ご飯は茶飯と昔からきまっている。
茶飯とは、しょうゆのみで炊いたご飯であるが、
なぜ、おでんやでは、茶飯なのであろうか。)

うまかった、うまかった。

銀座お多幸。
やはり、東京のおでんは、この味でなけりゃいけない。



HP




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