断腸亭料理日記2007

油揚げの煮たの

9月1日(土)第一食

さて、久しぶりに、なんということのない日常に戻ろう。

昨夜、疲れて帰り、豚肉をただ塩胡椒で焼いただけで、食べた。

豚肉はこま切れ、冷凍庫にあったもの。
解凍し、そのまま、フライパンで焼いた。
味付けは塩胡椒のみ。

比較的、脂が多かったので、こんがりとよく焼く。
ベーコンではないが、脂の多い豚肉はよく焼いて、脂を落とし
その脂自身で揚げるようにして弱火でゆっくり焼く。
塩胡椒だけであるが、こんな風に焼けば、なかなかうまいものができる。

と、同時に、もう一品。
やはり、冷蔵庫にあった、ちょっと前の油揚げ。
もう食べてしまわなければ、だめである。

煮よう。
ダシも兼ねて、椎茸と甘辛く煮るのがよかろう。

乾燥のスライス椎茸を、水の入れた鍋にガサッと入れ、
油揚げも、お稲荷さんのように、半分に切って、そのまま入れる。
味付けは、砂糖、しょうゆ、酒。

煮立ったら、落としぶたをし、弱火でしばらく煮て、
火を止め、あとはそのまま、煮ふくませる。

昨日はこのまま、豚肉とビールだけで、寝てしまった。

起きて、朝飯に油揚げを食べることにする。
よく味も染みていよう。

冷蔵庫に冷や飯、も、ある。

これだけでは、さびしい。
味噌汁くらいは作ろう。
実は、、、、冷蔵庫の野菜室にはたいしたものは
ない。
ねぎのみ。根深汁、でよかろう。

だしは煮干。

腹を取って、レンジに1分ほど一度かける。

煮干の場合、よく、生臭さを取るため、空煎りする、
というが、最近は、筆者の場合、レンジをかける。
水分が飛ぶのと、軽く爆発をするので、実がほぐれ、
出汁が出やすくなる、、のでは、と思うのだが、
真偽の程は定かでない。

鍋に水を張り、レンジをかけた煮干を入れる。
本当は、一晩、と、いうが、30分以上であれば、
まあよかろう。

出汁が出てくると、水に色が付いてくる。

ここに、ねぎを五分切りにし、入れ、火をつける。
五分とは一寸の半分なので、1.5cm幅程度であろう。

ねぎに火が通るまで加熱し、一度火を止め、
味噌を溶き入れる。

剣客商売などでは、“舌が火傷するように熱い根深汁”
なのであるが、さすがに筆者も最近はそんなことはしないし、
今は夏、今日は溶いただけで終了。

油揚げも、別段、温めなくともよかろう。

それから、瓜の雷干しを酒としょうゆに漬けたもの。
むろん、自分で作ったものである。

瓜の雷干しも、池波作品にはよく出てくる。
お祖母さん、であったか、曾祖母さんであったかが
よく作られ、先生の子供の頃からの好物であったようである。

そのままでもよいのだろうが、
筆者は一度、塩もみにした瓜を洗ってから、
2〜3時間ほど干す。
あまり干しすぎると、水分が抜けすぎて、
カラカラの、干物のようになってしまう。

このあとは、そのまま金山時味噌などをつけて食べてもよいが、
今回は、しょうゆ漬、に、してみた。
薄めた酒としょうゆ。

それから、葉唐辛子の佃煮。
これはむろん、買ってきたもの。拙亭の常備品。

冷や飯は、レンジで温める。



油揚げの煮たの、根深汁、瓜の漬物、佃煮。

立派な朝飯、ではないか。





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