断腸亭料理日記2008

浅草・おでん・ひょうたんなべ〜

麺屋武蔵・江戸きん

2月14日(木)夜

仕事を終え、19時半、牛込市谷のオフィスを出る。

年度末も近付き、今月末に副社長への報告というのが待っており、
その準備でなかなか気が抜けない。
プロジェクトの一年間の報告、来年度どうするのか
まあ、一年の総決算ということになる。

寒いし、今日はなにか作る気力がない。

おでんや、に、でもいこうか。

以前に、いこうと思っていたが満員で入れなかった、
浅草のひょうたんなべ

駒形どぜう、の、経営という。

大江戸線を上野御徒町で銀座線に乗り換え、浅草まで。

地下鉄から上がり、観音通り。
観音通りとは、仲見世の一本東、隅田川側のアーケードの通り。

(ちなみに、新仲見世までが観音通りで、その先が、メトロ通り
と呼び名が変わるようである。商店街が違っている。)

一本目の路地を仲見世方向に入る。
右側。

店に入ると、やはり一杯のようだが、カウンターに一席あった。

元気のいいお姐さんに案内され、座る。

店内は、コの字のカウンターとテーブル席、奥に座敷もあるよう。
お勧めの黒板、メニューを見ると、おでんや、というよりは
居酒屋、である。

なににしようか。
とりあえず、お酒お燗と、やはり、おでんか。

つみれ、ちくわぶ、すじ。
おでんとくれば、最初の注文は、お多幸でもお多福でもかわらない。

お酒がカウンター越しに出てくる。
(聞かれもしないが、やはり、熱燗。
居酒屋で、お酒を頼むべきではない、ということであろう。)

おでん。


澄んだつゆの、関西風。
筆者の好きな、お多幸のような、しょうゆで真っ黒な、
東京のおでんとは、別の料理、と思えばよいのだろう。

浅草で、駒形どぜうの経営であるから、多少は、東京風を
期待していたのもあったのが。

これはこれで、うまいのだが、
このつゆであれば、つみれ、ちくわぶ、すじ、ではなかった。
特に、ちくわぶは、しょうゆ味である。
しかし、つみれは、自家製のようで、なかなかうまい。

刺身もいろいろあるようだ。

まぐろぶつをもらう。

なかなかよいまぐろである。
このあたりが、駒形どぜう経営ということであろうか。

お酒はやめて、焼酎お湯割り、白波。
今、居酒屋は酒ではないのだろう。

さて、気を取り直して、おでん。
キャベツ巻、厚揚げ、しらたき。
澄んだつゆであれば、このあたりが、よいだろうか、
と、考えたのであった。

正解。
薄味の関西風の煮物、と、いうのか、
ポトフのよう、というのか、うまい。

焼酎二杯で、お勘定。
(¥3000ちょい。)

元気があって、愛想もいい。味もよい。
〆て、いい、居酒屋、で、あろう。
(が、一人でくるところではなかった。)

なんとなく、食い足りない。
いや、物足りない、といった方が正しかろう。

観音通りの入り口のビル1F。
ラーメン屋がある。
できたのは、昨年であったか。
麺屋武蔵の8軒目、江戸きん、という。

知っていたが、入ったことはない。
かなり、食いすぎ、であるが、入ろう。
(なにか、やけ、の、ようである。)

麺屋武蔵は、御徒町に武骨、と、いうのがある。

こちらは、イカスミのスープだったり、
かなりとんがっていた。

時間も時間なのであろう、並ぶようなことはない。
(筆者はここは、並んでいるのを見たことがないように思う。)

店の内装が、金魚。
江戸きんの、きん、は、金魚なのか。
江戸風鈴など下がり、和風はようのだが、
この真冬には、ちと、寒そうである。

浅草→江戸っぽい内装、という発想だったのだろうが、
冬のことを考えるべきであっただろう。

さて、なににしようか。

ここのポイントなんであろうか。
わからないので、目に付いたもの、豚骨菜合らーめん、¥780
と、いうのにしてみる。


かなり濃厚なとんこつに、太麺。
天下一品、程度の濃さは、あるかもしれない。
しかし、とんこつの、独特なくさみ、のようなものはなく、
食べやすい味になっているかもしれない。

武骨のとんがり、からすると、いたってノーマルな印象でもある。

全部食べてしまった。

なんとなく、まとまらない夜、で、あった。
まあ、こんな日も、あるさ。

タクシーで帰宅。


ひょうたんなべ・雷門店



麺屋・武蔵 江戸きん
住所 台東区浅草1-2-3 プラザホテル1F
TEL 03-3843-3634




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