断腸亭料理日記2008

秋葉原・とんかつ・丸五

2月10日(日)第二食

さて、連休の日曜日。

昨夜は、一応、雪は降ったのだが、
たいして積もることもなく、午前中、起きてみると
道のところどころに残っているだけ。

打って変わって、天気もわるくない。

昼過ぎ、秋葉原に買い物に出る。

徒歩、落語の稽古をしながら。

小島町から清洲橋通りを渡り、台東3丁目の裏通りを抜け、
昭和通りに突き当り、南下、蔵前橋通りとの交差点。
斜めに渡って、ハナマサの側。台東区秋葉原。

毎度のことながら、余談である。
(いや、町名の話は、この断腸亭料理日記のもはや、
本題かもしれない、が。)

ハナマサのある側の日本農業新聞のビルまで1ブロックは
JRの下も含めて、台東区秋葉原という町名であった。
ここまで台東区、というのは筆者知らなかったし、
秋葉原、という町名そのものが、千代田区ではなく、
台東区にあるのも、台東区の住民でありながら知らなかった。
秋葉原は、当然、千代田区であろう、と。
ともあれ、このあたり、歴史的には明治以降、下谷区であったり、
神田区であったり、町ごと、時代によって、入ったり出たりしている。
もっとも、江戸の頃までさかのぼって、大きくみると、
地域としては、西は、現在の中央通り、当時の御成街道あたりまでは
確実に下谷、であったことがわかる。


参考、練塀町

(この、秋葉原、という町名は戦後になってできている。
問題は、なぜ、この場所が、秋葉原になったのか、で、ある。
むろん、秋葉原の地名としての由来は、明治になり、秋葉神社の
原っぱであったから、秋葉原(あきばはら)なのだが、
実際の原っぱがどのあたりまでで、秋葉様がどこにあったのか、
現在、筆者の手持ち史料ではわからない。
ここであったのかも知れぬが、、、。
なんとなく違うように思うのだが、、、。
結局、今日のところは、理由は不明、宿題とする。)

閑話休題。

ハナマサの前を通って、末広町の交差点。
中央通りは、歩行者天国、で、ある。

目指す場所は、中央通りを渡った向こう側の一画の、部品や。

アキバは、例によって、いつもの光景が展開されている。

買うものを買って、さて。
最初から、計画していたのであるが、
丸五、と、いう、とんかつや。

肉よせ、と、いう豚肉の煮凝り、の、ようなものを
食べにいく。

とんかつが、食べたかった、と、いうよりも、
豚のコラーゲンが食べたかったのである。
(従って、ラフテーを自作する、というようなものも、
選択肢に入っていたのではある。)

末広町の方から行くと、ラオックスの裏。
(反対側からだと、石丸電気の裏である。)

入ってみると、昼時は過ぎているのだが、
けっこう混雑をしている。

アキバの、主たる客筋からも支持されている、のか。
声高に会話する、それと思しき風貌の若者(?)も、いる。

一番手前の空いていたカウンター席に座り、
まずは、お酒お燗。
それから、肉よせ。

混んでいるせいか、ちょいと、待たされる。
(その上、なにも聞かずに、熱燗、に、されてしまった。)


菊正宗の一合のガラス瓶。

肉よせ。


からしをつけて、食う。

特段、珍しい味がするわけではない。
まあ、見た通りの味、で、ある。

豚の煮凝り。
コンビーフのように、脂の塊を食べている、
と、いうものではない。うまい。

とんかつ。
ご飯、味噌汁は控えて、とんかつのみ。
今日は、特ロースで、いってみよう。


以前に食べたのは、普通のロースであったと思われるが、
違いは、肉の厚み、ではなかろうか。

けっこう厚い。2cm、ぐらいはあるか。
このくらい厚いと、肉の味がよくわかる。

胡麻油を入れた油で揚げているようなのだが、
おそらく、白い胡麻油ではなかろうか。
軽めに揚がっており、胡麻油のくどさは少なく、
胡麻の香ばしさがほどよく加えられているように思う。

今回、『特』、にしたわけであるが、これは
そうとう、うまい、と、いえるレベルではなかろうか。

値段は、単品で¥1700程度であったろうか。
まあ、水準であろうか。
(肉よせと、お酒で、合わせて、¥2600くらいだったか。)

満足。

そこそこ、気分よく、店を出る。

さて、また、御徒町に寄って、魚を見て帰ろうか。




とんかつ丸五
TEL:03-3255-6595
住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田1丁目8−14




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