断腸亭料理日記2008

京都出張〜祇園祭・・・?

7月17日(木)

朝、ニュースを見ていると、

あ!。
今日は、祇園祭であった。
それも、クライマックスの、山鉾巡行。
画面には、山鉾が映っている。

なんというタイミングであろう。
今日は、京都出張。

むろん仕事であるが、見られる、で、あろうか。
時間があったら、見たいもので、ある。

9時20分の、のぞみに乗って、昼前に京都駅着。
京都駅ビルの伊勢丹の上の、ラーメン横丁で、昼飯。

一駅戻って、訪問先は山科。
2時間ほど、打合せ。

3時には終了。

私は、むろん、祇園祭。
連れがなん人かあったが、彼らは帰る、というので、
山科駅で、別れる。

どこへいけば、山鉾巡行を見られるのか、よくわからぬが
一先ずは、京阪線に乗って、三条までいこう。

地下から上がって、三条大橋。
ここは、5月にきたところであった。

年に二回も、京都とは。
今年は、京都に縁がある。

三条大橋も、よい天気で、暑い。


まさに、灼熱の京都。
むろんネクタイは外したが、上着は手に持っている。

どこへいけば見られる、のであろうか。
三条大橋を渡って、、、

だめだ、暑い。

西詰北側のスタバに入り、一休み。

街頭のスピーカーからであろうか、コンチキチン、と聞こえる、
例のお囃子、祇園囃子、は耳に入ってくるが、人通りはそれほどでもない。
なんとなく、このへんでは、ないようである。

スタバを出て、歩きはじめる。

今回は、先斗町ではなく、高瀬川に沿って、
木屋町通を下がる。
佐久間象山、大村益次郎、遭難の碑、などあるが、
なんだっだであろうか。
由来など、見ようと思うが、
暑くて、あまり頭が働かない。
よいか。
先へ行く。

木陰を選んで、歩く。


日の光が水面に反射し、きれいなのだが、それも
暑さを倍増させるだけ、で、ある。

四条通に出て、西の方を見るが、
山鉾の影も形もない。
どこにいるのであろうか。

この前きた時に見つけた、長刀鉾の町である、
四条烏丸の方へいってみようかとも思うが、
まずは、ともかく、祭のご本尊である、八坂神社、
祇園さんの方へ歩いていってみよう。

この四条通をまっすぐに東にいけば、着く、はずである。

四条大橋を渡る。


(どうも、なんということのない風景を美しく撮る才能は、
私にはないようである。)

渡った東詰南側が、京都歌舞伎の劇場、南座。


川端通を渡って、まっすぐに。

八坂神社に向かって、土産物屋なども多くなってきたが
山鉾のある気配すら、ない。

京手拭を扱っている店なぞをのぞき、
三本ほど、手拭を買う。
やはり、京都の柄は、浅草に売っているものとは
かなり違っている。
京都らしいものを買う。

観光客の人通りは八坂神社に向かって多くなる。
冷たいものを出す、甘味屋さんなどは、行列をなしている。

朱塗りの門が見えてくる。
T字路になっており、その行き止まりが、
八坂神社のようである。

なぜだか、この交差点に人がたまっている。
祭のなにかが、ここであるのであろう。


通を渡り、門の前へ。
この炎天下、門の前の石段にも人が座っている。

石段を上がり、門を潜ると、屋台店などが出ている。
人も多い。道が左右に分かれている。
少し迷うが左側に。

屋台店が続き、しばらく行くと、少し大きな広場があり、
ここに、


白装束の男たちが集まっている。
こちらの祭りの格好は、やはり東京とは違う。
白い、法被(で、よいのだろうか。
なぜだか、東京では、半纏、であるが。)に
白い、短パンのようなもの。
足は、白の地下足袋であろうか。

ともあれ、なにが始まるのであろうか。

右側の石段を上がると、境内のようである。
見物も含め、たくさんの人が集まっている。

やはり、これからなにか始まるようである。
警備員などもあり、人を止め、境内の奥には、
入れないようである。

旗などを持った人やら、なにやら行列らしきものの、
準備も始まっている。
できるだけ前に出てみると、わかった。

境内中央、屋根の下に、神輿がある。
これから、神輿が出るのであろう。
東京でいう、本社神輿。

見ていると、白装束の男たちが、なにやら、よく聞き取れない
声を上げながら、手をたたき、列をなして、歩いてきた。


中央の神輿の納まっている建物の周りを
回り始め、先ほど、私上がってきた方へ下がっていく。


なん時に出るのか、よくわからないが、
もう少し、時間はかかりそう。
この炎天下に待っている気力はないし、
あまり遅くなってもいけない。
帰ろうか。
ほんの少しだが、祇園祭りの雰囲気は味わえた。
よいであろう。

先ほどとは反対の正面から、境内を降り、再び、門を潜る。
(書いていて、気が付いたのだが、門、なのである。
神社であれば、鳥居のはずであるが、なぜであろうか。
いずれ、意味はあるのであろう。)

T字路を渡り返し、、、また、涼もうか。
ここにもあった。
スタバに、入る。

アイスコーヒーを飲み、帰りの新幹線、五時半発のを
携帯で、取る。
(エクスプレス予約である。)

一服をしに、外へ出ると、祇園さんに向かって、西側から、
白装束の集団が、先ほどの掛声とともに、やってくる。


三々五々、集まってくる神輿の担ぎ手、なのであろう、か。
(ちょっと、驚いたのだが、この中に紋々のお兄さんもいた。
こちらでも、そういう人も参加しているのだ、と。)

タクシーを拾い、京都駅まで。

運転手さんに聞いてみると、やはり、山鉾巡行は
朝から、昼頃までで終わりで、その後は各町に戻り、
すぐに解体してしまう、というのだそうな。
見るのなら昨日の夜、いわゆる宵山、というものから見て、
今日の山鉾巡行を見る、そういうことだったようだ。

今日が山鉾巡行であったことに、ちゃんと気が付いていれば
よかった。年に一日しかない日に、たまたまの出張。
この機会を生かすべきであったが、文字通り、後の祭り。

ともあれ、駅に着き、鯖寿司と、
祇園祭りのガイドブックなどを買って、新幹線に乗る。

鯖寿司。



うまいが、これで、1000円は高い。

山鉾巡行は終わっていたとはいえ、祇園祭の京都。
酷暑の炎天下を、汗を拭き拭き歩いたのは、よい経験。

買ったガイドブックによれば、
始まろうとしていた、神輿渡御は、16時半に始まり、
18時半頃、先の楼門の前で、三基が揃い、神輿の差し上げ、
を行うという。
暑い中、座っていたのは、それを見に、
集まっていた人々であったようだ。

機会があれば、ちゃんと、宵山から見にきたいものである。


それにしても暑かった、、。



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