断腸亭料理日記2008

蕎麦・虎ノ門・大坂屋砂場

7月5日(土)第二食

老舗をよい形で継続させるというのは
難しいことなのであろう。

木鉢会、シリーズ(?)。

今回は、虎ノ門・大坂屋砂場。

もう、6〜7年前のことであろう。
仕事で、このあたりのビルにくることが多くあり、
よく寄っていた。

東京の老舗蕎麦やの会、木鉢会。
昨年から、いったことのない店、
知らなかった店にいってみている。

この虎ノ門の大坂屋砂場も木鉢会に入っていた。
昔のままの建物で、中々に、風情があった。
このところ、この界隈にくる機会があまりなく、
久しぶりに、いってみなくては、と、思っていた。

土曜、いってみようと、思い立った。
11時過ぎ、雪駄を突っ掛けて、出る。
梅雨が明けたように、よい天気。
今日も暑くなりそうである。

拙亭から虎ノ門へは銀座線で一本。

虎ノ門駅は、サミットの警戒で、
警官が一人二人、警備にあたっている。

地上に上がり、西新橋一丁目の交差点へ。
右に曲がり、愛宕下通り。

前に出した、虎ノ門付近の江戸の地図

ここも、旧町名は金毘羅様の、琴平町だそうな。

虎ノ門、大坂屋砂場は、この愛宕下通り沿い。
まっすぐ行くと、右側が愛宕山、で、ある。

交差点からしばらくいって、右側。

店の前まできてみると、
なにか、きれいになっている。


大正の頃の、この建物のベースはそのまま、のようであるが、
こぎれいになっている。


入口は、交差点の角。
入ってみると、11時台であるが、にぎわっている。
店の中も明るくなっている。
やはり中も外も、改装をしたのであろう。

ビール小瓶をもらう。


お通しは、枝豆。

つまみは、天種をもらう。


このところ、蕎麦やのつまみ、というと私は、
天ぬきをよく食べている。
天ぬきとは天ぷらそばのそば抜き、で、
つゆに天ぷらかき揚げが入っているもの。

つゆにひたったかき揚げの衣が、また、うまい、のである。

一方、天種とは、その種、ということで、
なんのことはない、要は、ただの天ぷらのこと。
(むろん、知っていて頼んでいるが。)

からっと揚がっており。
うまい。

そばは、もり。


砂場の看板は色の白いそばである。
ここは、それは、先日の永坂更科同様に、
御膳そば、という名前で、ある。
いわゆる普通のそばもあり、
これは、ただ、もり、といっている。

わさびが、いま一つ、で、あるが、
そばもつゆも、うまい。

勘定をして、出る。

いつ改装したのだろうか。

土曜日だからか、改装をしたからか、br> 以前に比べて、雰囲気も変わっており、お客も多く、
もの慣れず、なにか、取りこんでいた様子。

以前にきたのは、むろんウイークデーの昼下がりや
夕方、で、あった。
土曜日のこんな時間にきたのが、
間違いであったのかもしれぬ。

老舗をよい形で継続させるというのは
よほど難しいことなのかもしれぬ。



TEL:03-3501-9807
住所:港区虎ノ門1-10-6



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