断腸亭料理日記2008

08年鳥越祭 その4 日曜日

6月8日(日)

昨日は、町内神輿の渡御。
終わって帰宅し、またまた、呑み直し。

9時過ぎには、寝てしまった。

おかげで、5時過ぎには起きてしまった。
しばらくぼんやりしていると、太鼓の音がしてきた。

今日、日曜日は鳥越神社の本社神輿の各氏子町内の
渡御である。

早朝、宮出し、だとは思うのだが、、それであろうか。
(それにしても、こんなに早いのか?)

雪駄を突っ掛けて、外に出てみる。

太鼓の音は、一か所からではない。
なるほど、各町毎に、町内を太鼓を叩いて、
ふれて歩いているようである。

こんな早い時間に起きたことがなかったので
知らなかったのだが、祭の開始を
告げているのであろう。

我々の町内の本社神輿渡御は、昼過ぎ2時半からだが、
なんとなく、気分が盛り上がってくる。

第一食。

親子煮。


親子丼のご飯抜き。
これは、昨夜、食べたいと思い、
内儀(かみ)さんに鶏肉を買いに行かせたのだが、
そのまま寝てしまったのであった。

作り方は特段のことはない。
鶏肉は一口に、玉ねぎは薄くスライス。

鍋に、水、桃屋のつゆ、しょうゆ、酒、砂糖で煮る。
火が通ったところで、生玉子を軽くほぐして
とじる。

冷蔵庫に残っていた、先日の塩らっきょも出す。

さて、昼前。
これは昨年も同様であったが、

先に東隣の町内に本社神輿がきた。

群衆のどよめき、お囃子などが聞こえる。
こうなると、じっと座ってはいられない。
内儀さんとともに、出る。



マンションの前の路地を東に曲がっていった。

第二食は残った鶏肉をから揚げにする。
酒を入れたしょうがじょうゆに鶏肉を漬けて、
片栗粉をまぶして、から揚げ。
普通のもの、で、ある。

それから、昨日のポテトサラダ。


それから、内儀さんが、焼きそばとおでんを
町内会の出店からもらってくる。
これは毎年、子ども用にやっているものだが、
町内会員には、あらかじめ券が配られ、もらえるのである。
子供でもないのに、うちの内儀さんなどは
楽しみにしている。

そして、いよいよ、2時過ぎ。
そろそろ、当町内へ神輿がやってくる。
予定では2時半から。
三社などと違って、鳥越祭は、ほとんど時間通りではないだろうか。
これも鳥越のカラーである。

再び、半纏を着て、外へ出る。
今年は、ちょうど、マンションの前の通りで
隣町から引き継がれる。
歩道は見物で一杯。
町内会の祭組織である「睦」(むつみ)の役員さんや、
当町の世話をしてくれている鳶の衆も待ち構えている。


旗を持った子供やら、神主さんやら、天狗やら
神輿を先導する人々が先に着き、いよいよ、隣町の担ぐ
鳥越自慢の大きな千貫神輿、本社神輿が近付いてくる。

例えば、三社などの本社神輿はここまで大きくない。
比べると、担がれているときの動きは鳥越は
どっしり、ゆっくり、で、ある。


隣町、終了。

当町内に引き渡し。
控えていた、揃いの半纏を着た担ぎ手達が
行儀よく、神輿に取り付く。
ここで、皆が走って、いわゆる端棒(はなぼう)、神輿を担ぐ
木の棒の先端を争うのだが、厳重に走るな、
順序を守れ、といわれているので、最近は
行儀がいい。

神輿の前に立つ、睦の会長さんが音頭を取り、手締めから、拍子木を
カン、カン、と、鳴らすと、これを合図に
どっと、担ぎ始め。

町内の路地に曲がり、さらに曲がって、真っ直ぐ。


春日通りに出る。
むろん、往復四車線の広い春日通りも
交通は止められている。

やはり、広い通りを担がれてい姿は、
気持ちがよい。


大江戸線新御徒町駅の入口脇の路地に曲がる。


当町内は、ここまで。

馬と呼ばれる、大きな、神輿を置く台のようなものを
鳶の若い衆が持って群がる担ぎ手達を押し分けて、走る。

再び、会長さんの拍子木の合図で、
神輿を置く。
手締め。


我々は、
行儀よく、後ろに戻っていく。

これで終了。

今年も、無事に終わった。

家に戻り一休み。
ここで、私の08年鳥越祭終了、でもよいのだが
実際には、祭は、最後の宮入まで続く。

夜。
もう一度、内儀さんとともに浴衣に半纏を
引っ掛けて、草履をはいて、出る。
鳥越神社の露店を冷やかしに、で、ある。
祭の時には、そこそこ盛大に、露店が出るのである。

年を取っても、なにを買うわけでもなくても、露店を
見て歩くのは楽しいものではある。

神社までくると、宮入を前に、蔵前橋通りには綱が張られ、
警官も出て、一般の見物は、歩道に上げられている。

昨年、内儀さんが見にきて、多少の騒動もあったよう。
今年は宮入を見るのは、やめにする。
毎度書いているが、鳥越でも、ただ騒ぎたい、暴れたい、
そんな人も、いる(くる?)のである。

夜店をぐるっと回り、境内に入ってお参りをし、帰る。

なんとなく、これで、ノルマを果たした、という感じである。

呑みすぎ、であることは間違いないが、
やっぱり、我が町の祭というのは、よいものである。



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