断腸亭料理日記2009

鶏皮飯

2月14日(土)第一食

さて。
金曜日、比較的早目にオフィスを出て、
市谷左内坂の麺や庄ので、ビールを呑み、ラーメンを食い、帰ってきた。
時間が早いので、家でまた呑み直し。

呑みながら、なぜだか、酒としょうゆの
炊き込みご飯が食いたくなった。
むろん、ラーメンを既に食べているので、
今日はそうそう食べるわけにはいかない。
明日の朝、に、しようか。

冷凍庫に鶏皮が凍っている。
ハナマサで、大きな袋入りを買ったたものが、
まだまだあったのある。
これ出汁にして、やろう。

冷凍庫から袋を出す。
まだまだ、大きな塊で量もある。
一先ず、水に漬けて、解凍しておこう。

・・・。

そのまま、転寝(うたたね)。

11時頃、内儀(かみ)さんが帰り、起きる。

深夜。

忘れていた!
鶏皮を解凍していたのだった。
見てみると、もう、だいぶ溶けている。

必要な分だけ、取り、再び冷凍庫へ。

鶏皮は洗って細かく切り、スープを取るため、
鍋に水を張り、煮出す。

アクが出てくる。
いちおう、これは取る。

脂がだいぶ出たところで、とめる。

米を洗い(無洗米)、酒、しょうゆ。
皮も少し含めて、スープを釜に入れる。
水はなしで、スープだけで水加減。

毎度書いているが、酒としょうゆ味の炊き込みご飯は
浸水に時間がかかるので、明朝炊くのは、ちょうどよい。

と、スープは、まだある。

そうである。

三度(みたび)呑み直そうかと思っていたが、
このスープで呑もう、と、思い付く。

ねぎを刻んで、塩胡椒。
胡椒は、黒胡椒の粗挽き。


ちょっと、へんなようだが、こういうつゆで、呑むのも
あり、で、ある。

適当に、呑んで、寝る。

寝ながら、鶏皮飯だから、駅弁にあるような、
鶏そぼろだったり、もも肉でも甘辛く焼いて、、
など、考えていたが、起きると・・

・・・

・・きれいさっぱり、忘れていた。


起きて、浸水させた釜を見る。
さすがに、一晩かければ、完全に米は白くなっている。
スイッチを入れる。

鶏肉の代わりに、なぜだか、冷凍庫にあった
さよりを、思い出した。

随分前に、例のアメ横の魚やで小ぶりなさよりを買い、

刺身やら、押し寿司、などしたのだが、それでも余り、
冷凍しておいたもの。

これを焼こう、と。

鶏皮飯は、炊き上がるのを待つだけ。
これに昨晩のつゆ。
さよりを解凍して、塩焼き。

簡単なので、内儀さんにさせる。

鶏皮飯には、もみ海苔を忘れずに。
漬物は京都の柴漬け。


朝飯としては、なかなか乙なものではないか。

鶏皮飯もうまく炊けている。
しょうゆと酒で濃いめの味。
それに、鶏の脂がじんわり染みて、格別なうまさ。

秋刀魚飯、などもそうだが、炊き込みご飯に脂が入ると、
ピラフのような、ポロッと感じに仕上がる。
これがよい、のである。

さよりの塩焼きも、うまい。

さて、この後、昼下がり、出汁を取った鶏皮。
これを、ぽん酢しょうゆでつまみ、に、しよう、と、
思い付いた。

焼き鳥や、などでは、皮ぽん、というような名前で出しており
うまい、ものである。
いくつかの店で食べている。

どうやってつくるかというと、鶏皮はそのままではむろん
脂が強いので、湯がいて脂を落とし、洗う、、。
これだけでもよいのだが、さらに、焼いて焦げ目をつけて、
出しているところがあり、これはよい、と、いただくことにした。

昨日のスープの後の脂を煮出した鶏皮。
これを、焼けばよいだろう。

アルミホイルを敷いて、オーブントースターで
数分焼く。

ねぎを切り、ぽん酢しょうゆをかける。


焼くことによって、残っている脂がさらに落ち、
味もよくなる。

鶏皮一つでも、なかなかどうして、楽しめるもの、で、ある。
スープ、炊き込みご飯、皮ぽん。


そうであった、あとは、甘辛く煮よう。



これでまた、一杯呑めるぞ、、。






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