断腸亭料理日記2009

秋刀魚すり身で、さんが焼き、つみれ汁

5月24日(日)夜

さて。

日曜日。

第一食は、なぜだか、ポテトサラダが食べたくなり、
じゃがいもを圧力鍋で蒸して、作った。



これで、ちょいと、ビール。グラスに一杯。

その後、魚を見に、いつものアメ横に出ようと思うのだが、雨。
自転車で、ビニール傘。

いつもの魚やにきてみると、、、?

メバチマグロ、1本1000円。
鰹、1本800円。
よいのだが、今日の気分としては、
ちょっとヘビーである。

うーん、ピンとくるものがない。
はて、、。

と、手前の方に、白い大きなトレーにラップをかけて、
黒っぽいすり身が置かれている。
秋刀魚だ。

秋刀魚のすり身、200円也。

アメ横のこと、量は随分ありそうである。
これ、買ってみるか。

生では食べられなかろうが、
つみれや、焼いてみてもよいだろう。

帰宅。

こんな感じ、で、ある。


これが200円というのは、まったくのところ、格安。
驚きの安さ、で、ある。

よく、解凍ものの生秋刀魚が秋以外の季節にも、安く売っている。
秋にたくさん獲れたものを、冷凍してあるのであろう。
それでも売り切れず、こうしてすり身にする、のであろうか。

触ってみると、このすり身自体もトレーに入れて、
冷凍してあったようである。
まだ凍っているところもある。

一先ず、焼いてみようか。

鰯や鯵では、生で叩いて味噌で味をつけて、なめろう
に、する。

ご存じの通り、これは房総地方などの、漁師料理、などという。
魚が新鮮であれば、そうとうにうまい。

これを鮑の貝殻などに入れて焼いたものを、さんが焼き、という。

秋刀魚でもいけるであろう。
これをやってみようと、いうことである。

さんが焼きにも、色々あるのかもしれぬが、少し調べると、
なめろう(それもよく叩く、のがよい、なめろう、らしい。)
をそのまま焼く。
これでいいらしい。

そこで、少し凍っているが、そのまま包丁で叩き、
みじん切りにしたねぎ、信州味噌を、混ぜ込み、
よくこねる。

鮑の貝殻などないので、アルミホイルで形を作り、
ここにハンバーグのような形を作り、入れる。

そして、オーブントースターで焼く。
冷凍物であるから、よく焼いた方がよいであろう。

10分程度。
表面にも焦げ目が付いてくるくらい。


またまた、ビールを開けて、食べてみる。

ふむふむ、これはうまいぞ。
私の場合、まあ、これは好みだが、味噌は濃いめの
味付けがよい。

鯵でも、鰯でもいいのだろうが、
秋刀魚でも、むろん、うまい。

さて。

夜。

まだまだ、すり身は残っている。
余らせても仕方がないので、全部使ってしまおう。

うまかったので、残った分の1/3はもう一回、さんが焼きに。
後は、つみれ汁、に、しよう。

つみれも、ねぎだけでもよいのだろうが、
おろししょうが、それから、生玉子、をつなぎに入れてみよう。

これもこねる。

大きな鍋に、大きなスプーンで、団子にして、どんどん入れていく。
煮たて、あくが出てくるので、よくすくう。

火が通ったら、味噌を溶き入れ、終了。


まあ、見た通り、つみれ汁、で、ある。
特段かわったところがあるわけではないが、うまい。

しかし、であるが、さんが焼きにしても、つみれ汁にしても
大きく味がかわるわけではないので、こればかり食べているのは、
飽きる、、。

さて。

この日は、結局、さんが焼きが2枚ほど、つみれ汁は
一鍋、大量に残ったのだが、つみれも、さんが焼きも、
実のところ、冷めてもうまい。

結局、2〜3日、食べていたが、ずっと、うまい。
この季節、冷たいつみれ汁も、(ちょうど、冷や汁、で、ある。)
また、乙なもの、で、ある。

一度にたくさんは食べられぬが、私のような、
青魚好き、に、とっては、毎日食べるのは、なんの苦もない。

これで、200円。
シンプルな食いものだが、拾い物、で、あった。




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