断腸亭料理日記2009

沙魚(はぜ)、、、と、メジマグロのトロ

11月3日(火)文化の日 第二食

昨日は暦通り出て、今日は休み。

昼過ぎ、床屋に自転車で出る。

天気はよいのだが、急に寒くなった。
12月中旬並み、と、いう。
セーターにウインドブレーカーまで引っ掛けた。

いつも通り、昭和通りのQB。

髪を切って、これまた、いつも通り、御徒町、魚やまわり。

まずは、吉池。

すると、、、お。

沙魚、が、ある。

一皿、400円。

沙魚といえば、落ち沙魚。鍋でしょうゆで煮て、食べた。

これは池波レシピ。
梅安先生であった。

時期は1月。
子持ちで、なるほど、うまかった。

11月になったところであるし、
まだ落ち沙魚、とはいえないのであろう。
だが、沙魚自体、こうして店頭で見るのは、そうとうに
珍しい。

買ってみよう。

それから、まぐろが食いたくなり、
メジマグロ、大トロといってもよさそうな、
いい脂のもの。600円。(むろん解凍もの。)
安いのか、こんなものか?
夏あたりは、マグロは値が少し下がっていたとも聞いていたが。
安いような気もするが、、、。

これも。

帰宅。

さっそく、食べてみようか。

沙魚。

やっぱり、鍋、に、してみよう。
寒いので、火鉢。

火興しで、炭を赤くする。

火鉢に火を入れるのは、今年二度目。
少し前に、一度入れている。
やっぱり、今年は寒い。

熾した炭は火鉢にいけ、少し吹いておく。


沙魚はざるに出して、洗う。
ぬめりがある。
完全に取りきることはできないので、
適当にやめて、皿へ。


ステンレスの小鍋を用意し、酒としょうゆ。
一度煮立てる。
沙魚だけでは愛嬌がないと、ねぎも切ってみる。

鍋を持って火鉢に移動。

沙魚3匹ほどと、ねぎを少し投入。


ふたをして、しばらく待つ。
沙魚は、すぐに煮える、はず。

一度、ガスで沸騰させたのだが、煮え立ってこない。
ちょっと炭の火力が足らないよう。
鍋を一度外し、吹く。

5分ほど。

煮えたかな?

梅安先生を真似て、湯呑みに、冷酒も用意。


ふむ、ふむ。

煮えてはいる。

が、、、。
やはり、落ち沙魚にはまだ間があるのだろう。
子もないし、脂もない。
やっぱり、もう一つ、か。

4〜5匹煮て食う。

まだまだ、量はある。
これを、全部鍋で食うのは、考えもの。

そうである。から揚げにしよう。

もう酒も入っているので、おっくうになり、
から揚げは、内儀(かみ)さんに頼む。

できた。


塩で、食う。

これは、これは、うまいぞ。
やっぱり、沙魚は、から揚げか、天ぷらが
ノーマルな料理法。
いくらでも食べられる。

内儀さんとともに、全部ペロリと平らげる。

子持ちの落ち沙魚が、出てくる真冬まで、
もう少したのしみに、待つとしよう。

さて。

メジマグロのトロ。
これは、夜。


どうであろう。
よい脂。

メジは、本マグロの子供であるが、
これだけ脂があれば、立派なもの。
味もよい。

それにしても、マグロ。

モナコの提案で、国際的な漁獲規制の動きが
このところ、報道されている。
本マグロ、こと、クロマグロは、絶滅危惧種として、
ワシントン条約の対象にしよう、とも、いう。

どうなるのであろうか。
聞いてみると、鮨が国際的な食い物になってきたとはいえ、
やはり、世界のマグロ漁獲の7〜8割、で、あったか、
圧倒的な量が、依然として日本の消費であるという。

それはそうか。日本全国津々浦々、どこの回転ずしにも
大トロまで、置いてある。
うまいものを、食べたい、と、思うのは、
やはり、人情というもの。
それも、安ければ、安いに越したことはない。
その結果が、こういう事態、なのか。

世界的な動きには逆らえないし、海の生態系を守るのも
やっぱり、魚をなん百年も食べきた日本人としては、
責任のあるところ、だろう。

蓄養も進み、完全養殖の技術も生まれてきているが、
まだまだ、日本人の胃袋を満足させられる量には
足らない。
鯨が食えなくなったように、マグロも食えなくなる。
あるいは、さらに高価なものになる。
それも仕方のないことだろう。

金の力に物を言わせて、世界中から、
魚を買い集める日本人への警鐘。
足るを知れ、ということなのか。








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