断腸亭料理日記2010

10年・隅田川花火大会

7月31日(土)夜

さて。

引続き、土曜日。


銀座から戻り、転寝。

夜、で、ある。
今日は、花火大会。
むろん、隅田川の、で、ある。

浅草周辺、隅田川をはさんで、両岸に住んでいる
人々にとっては、やはり、大イベント、ではあろう。
この界隈のマンションは、花火の見える側から、
売れていく。

元来、私自身は花火好きではあった。
この元浅草へ引越してくる前は、同じく下町だが
荒川を渡った、葛飾の東四つ木に住んでいた。

その頃も、隅田川の花火は、荒川の土手まで出掛け、
ある時は、土手の上に七輪まで持ち出し、焼鳥などを
焼いて呑みながら見た。
また、花火大会は随分と見てまわったものである。
葛飾区の花火大会は、柴又の江戸川土手。
江戸川区は、篠崎、そして、東京湾。
毎週のように、下町界隈の花火を見にいってもいた。

しかし、この浅草に引越してきてからは、
どうしたことか、まったくいかなくなってしまった。

これはなぜか。

やはり、隅田川の花火大会が見られるところに
住んでいるのに、わざわざ、他のところに出かける
気にならなくなった、ということである。

先日、『講座』の説明で書いたが、
隅田川の花火は、そもそもは、両国の川開きであり、
花火大会の元祖といって、少なくとも東京では
間違いではないであろう。

それこそ、先祖の助六から流れている
花火好きの血は、現代に至っても、
この隅田川の花火に結実しているといってよかろう。
(少し、大袈裟か!?)

隅田川の花火大会を見ておけば、
花火好きな東京下町人としては、恥ずかしくない。
まあ、そんな気分、なのである。

そんなこんな。

うちの内儀(かみ)さんも、今日のために、
なぜだか、蔵前伊勢屋で、天サンドをあらかじめ
予約していた。(これはいつからか、内儀さんが
するようになっている。)



枝豆に鶏からを揚げて、準備万端。

18時頃から呑み始め、我々の住んでいる
元浅草に近い、第二会場の打ち上げが始まるまで待つ。

19時から、TV東京の中継が始まり、
第一会場の開始。その後、20分に第二会場。

始まると、私は浴衣に着替え下駄を突っかけ、
内儀さんは、缶ビールを二本持って、
二人で出る。

下の路地から、ビルに遮られながらも
見える花火、そして、むろん音も聞こえる。


今年は、少し、近くまで、と、歩いてみた。
結局、国際通りの角で、最後まで見た。
少し歩くだけで、随分と元浅草よりも大きく見える。








年に一度の隅田川の花火、

やはり、よいもの、で、ある。





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