断腸亭料理日記2010

台風の土曜日〜

浅草・ハンバーグ・モンブラン・出前

10月30日(土)夜

さて。

土曜日。

今日は、台風が近付いている。

それに加え、そろそろ、次回の『講座』の資料作りを
始めなければいけない。
意を決して、始めようか、で、ある。

まったくもって、自転車操業である。

11月のものは、場所はまわるところも、
食事をする店も、むろん決めてある。

ちょっとだけ、明かすと、
次回、11月は銀座。

銀座は、実は二回目。
この8月の酷暑のさなかに京橋駅スタートで、
有楽町の慶楽をゴールに、銀座の北部を歩いた。

実のところ、この企画は店と歩く場所のセレクトが
意外にたいへんなのである。

池波先生の行き付けの店というのは、実は、地域的に
かたよっているのである。
主として、浅草、神田、銀座、なのであるが、
中でも、銀座が最も多いのである。

そこで、考えたのが銀座も分けよう、と。
前回が銀座北部と有楽町であったが、今回は、
新橋側から銀座。
新橋だけでは、頼りないので、西隣の虎ノ門も
含めてみた、のである。

虎ノ門というのは、金毘羅様は有名だが、
これ以外にも、意外に、おもしろいものがある。
例えば、虎ノ門の内側になるが、ここに国会議事堂があった。
国会議事堂というのは、むろん、皆さんご存知のように、
今は永田町にあるが、それ以前の貴族院、衆議院の
旧帝国議会の最初の議事堂は、このあたり、今は、
経産省、日本郵便会社のあるワンブロックに明治の頃
あったのである。
(詳細は、乞うご期待。)

ということで、朝からぼつぼつと、
資料作りを始める。

午前中、作業をしながらなのだが、
TVはついている。

よっぽど集中するとき(この日記を書くとき)
以外は、私は、基本的にTVはつけたままである。

TVではNHKのBSの朝の連ドラの
一週間まとめての再放送。
土曜の午前は、これをつけている。
この程度の番組であれば、資料作りをしながらでも
問題はない。

視ている方がどれだけいるのか
わからぬが、今は、関西製作で、お好み焼きがメインの話。
焼いている場面がとてもよく出てくる。

なん度も出てくるので、
無性に食べたくなってしまったのである。

2時頃まで、なんとか頑張って、資料を作り
むろん、完成はしていないが、今日のところは
終了。

お好み焼き。

キャベツがないので、雨の中、買いに出る。
出ると、そろそろ台風も接近しており、風も強くなっている。
自転車で傘。あおられそうになるが、なんとか帰宅した。

キャベツを細かく刻み、お好み焼きを作り、
ビールを呑んで、、、。
そのまま、昼寝。

台風をいいことに、まったく自堕落なもの、で、ある。

7時すぎ、外出をしていた内儀(かみ)さんが
帰ってきて、目が覚めた。
(内儀さんも忙しいらしい。)

と、いうことで、毎度お馴染み、出前。

先日は、ご近所、稲荷町の洋食や、ベア、で、あった。

今日は、内儀さんがごそごそと出してきた、
浅草、雷門通りの、モンブランの出前メニュー。

浅草の洋食やというのも、ヨシカミ、パイチ、
フジキッチン、その他、随分とあるが、このモンブランを
ご存知の方はどのくらいおられようか。

浅草の老舗洋食やとなると、今あげたいくつかは
けっこうお高い。そこへ行くと、モンブランは、
文字通りの庶民派。
だが、味は、あなどれない。
私もモンブランは、実はけっこういく。
この日記にも一度だけ書いた。

洋食や、と、いうよりは、ハンバーグや、かもしれぬ。
昼飯なんぞに、ちょいと入るにはちょうどよい。

だいたい、私はここが出前をやっていたのは知らなかった。

この台風の雨風の最中に、頼むのも気が引けるが、
いや、だから、頼みたい、ともいえるのだが、、。

内容は、内儀さんに任せて、和風ハンバーグと、
イタリアンハンバーグ、




それから、ナポリタンがきた。


店で食べれば、昔からのあれ、
細長い鉄板の上に載ってジュウジュウいいながら出てくるが、
出前はちゃんと、それらしい容器に入って、むろん、
熱いうちに持ってきてくれた。

ハンバーグは、十二分にうまいし、
ナポリタンもこんなミテクレだが、これが、うまい。

洋食や、と、いうのは、昔から、出前をするところは
それなりにあったようには思う。

安くてうまい。

これだから、下町は、よい。



モンブラン


住所:台東区浅草1-8-6-1F
TEL:03-5827-2771(2772)



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