断腸亭料理日記2011

七月大歌舞伎・昼の部・その1

7月25日(月)

さて。

実は、夏休み、で、ある。

実は、というのも、唐突で、ヘンなのだが、
今週一杯休み。

本来、弊社は毎年、夏休みはお盆の15日のある
一週間が、全社で休みと決まっており、工場から何から、
一斉に休む。

が、今年は、ご存知の節電で、輪番ということなのか、
事業所毎に、ずらして休むことになったのである。

それで、私のいる事業所はこの23日(土)から
31日(日)までの9日間の休み。

急に、夏休みがズレてしまったお蔭で、
例年は、お盆、内儀(かみ)さんとともに、
ダイビングなどにいっていたのだが、
急に内儀さんの休みをここに合わせることもできず、
大きな予定もない休み、ということになったのである。

それで。

ぽい、と、休みが取れると、
いつもそうだが、歌舞伎を観に行こう、と、いうことに、なる。

今月は、私でも知っているが、件(くだん)の海老蔵の、
復帰の芝居。

昼の部、夜の部、どちらにしようか、
演目を見て、勧進帳があるので、昼、
と、たいして考えずに、決めた。
(後から調べてみると、いろんな批評があるのは
夜の部の、鏡獅子の方で、これを観るべきであった。)

昼の部だからか、直前に、ネットでチケットを取ったのだが、
ラッキーにも前から前から9列目の花道に近いところ、
さらに、通路側が取れた。

普通であれば、歌舞伎を観に行くときには、
着物を着ることにしているのだが、この真夏。

『講座』で着ている絽のものも、むろんあるのだが、
『講座』であれば我慢はするが、休みで観に行くのである、
そう無理をすることもなかろう。
コットンパンツに白い半袖のボタンダウンのシャツ、
と、至って地味な格好にする。

実際のところ、着物というのは、暑いのである。
絽でもやはり、襦袢は着なくてはいけないし、
羽織も着る。三枚重ねれば、それぞれがスケスケでも、
暑いのである。

許されるのなら、素足に雪駄、短パンに、
上はアロハかなにかで、行きたいくらい、で、ある。
(歌舞伎を観るのに、流石にこれは遠慮をした。)

11時開演。
いつも、朝、バタバタするので、15分前には、
新橋演舞場に着きたいという予定で、出る。

大江戸線、築地市場を降りて、橋を渡り、右折。
木挽町辨松が、店を広げているのだが、
生憎、店はあれども、既に売り切れ。
(もっと、持ってきていればよかったのに。
機会損失、で、ある。)

例によって、演舞場正面の店で、穴子のちらし鮨を調達し、
チケットを引き上げ、入る。

筋書きを買って、正面の扉から入り、
席を捜す。

9列の通路側。

おお、なかなか、よい場所。
ここならば、役者の顔もよく見える。
絶好、かもしれない。

よし、よし。

多少迷うが、朝っぱら、からだが、
ビールを買いに、再度席を立つ。

買ってきて、もう、幕開き、で、ある。

さて。

昼の部の演目を書き出しておこう。

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七月大歌舞伎

平成23年7月2日(土)〜26日(火)

昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)

  鳥居前

          佐藤忠信実は源九郎狐  右 近

                 静御前  笑 也

                早見藤太  寿 猿

               武蔵坊弁慶  猿 弥

                 源義経  門之助


二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)

               武蔵坊弁慶  團十郎

               富樫左衛門  海老蔵

                亀井六郎  友右衛門

                片岡八郎  権十郎

                駿河次郎  松 江

               常陸坊海尊  市 蔵

                 源義経  梅 玉


三、楊貴妃(ようきひ)

                 楊貴妃  福 助

                 高力士  海老蔵

         天真の従兄のちの楊国忠  権十郎

          一の姉のちの韓国夫人  笑三郎

          二の姉のちの虎国夫人  春 猿

          三の姉のちの秦国夫人  芝のぶ

                 女道士  歌 江

             竜武将軍陳元礼  猿 弥

                  李白  東 蔵

                玄宗皇帝  梅 玉



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ちなみに、夜の部も演目だけ出しておく。

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夜の部

一、吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)

  鶴ヶ岡石段の場

  大磯曲輪外の場

二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)

三、江戸の夕映(えどのゆうばえ)

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ビールを開けて、幕が開く。



つづきは、また、明日。






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