断腸亭料理日記2011

いわし

5月29日(日)夕

さて。

日曜日、午後。

アメ横に、魚を見に、いこう。

明るいのだが、パラパラと、雨が降っている。

ビニール傘を差して自転車で、出る。

いつもの魚や。

鯛がある。
春子、と、いうには、大きい。
小鯛。

それから。

ん!。

いわし。

先日、ひこいわしを、食べたが、
今日のは、まいわし(真鰯)。

実は、今日は、炊き込み飯にできそうな
魚がないかと思って、出かけてきた、のである。

魚の炊き込みご飯というのは、鯛飯だったり、
鮎飯というのもあるが、食べたくなったのは、
秋刀魚飯

酒としょうゆで水加減した
ところに、白焼きにしたのをのせて
炊いたもの。

脂がたっぷりのった秋刀魚を濃いめの味付けで
炊き込むと、実にうまいもの、なのである。

むろん、今は、脂ののった秋刀魚はないが、
かわりに、なにないか、と、考えていたのである。

まいわし、ならば、かわりになるかもしれない。

例によって、白い皿に山盛りで、500円。

坊主頭の小父さんに、袋に入れてもらい、
勘定をし、アメ横を後にする。

帰宅。

どれほどあるのであろうか。

大きさは、ちょいと、小さ目、で、あろう。

飯の準備。

米を研いで、酒、しょうゆで水加減をしておく。
先に、刺身、で食べてみようか。

多少大きなものを選んで、2匹ばかり、おろしてみる。
脂は、そこそこ、ありそうである。

しょうがも、おろす。


そこそこ、鮮度もよさそう。
刺身でも、なかなかうまい、いわし、で、ある。
むろん、これで、ビール。

飯は、3時間後。
酒を入れて水加減をする、炊き込み飯の場合は
このくらいの時間、浸水をしなくてはならない。

夜。

3匹ほど頭を落とし、腹を出して、白焼き。

そのまま、浸水が終わったところにのせて、
炊く。

炊き上がったら、中骨を抜いて、ほぐした身を
混ぜ込む。

飯椀に盛り、もみ海苔をふる。


ふむふむ。

秋刀魚飯に、勝るとも劣らぬ。

うまい。

お代わり。

さらに、もう一膳。

三膳も、食べてしまった。


さて。

いわしは、まだまだ、半分ほどはある。
あとは、翌日でよかろう。

いわしとくれば、私の好物、フライ、で、ある。

月曜、8時半頃、帰宅。
夕方から、念頭にあり、帰ってきたのである。

完璧な、いわしフライには、キャベツは不可欠。
買って帰る。

帰って、まずは、キャベツの千切り。
ボールの水に放しておく。

まだ、10匹以上はあろうか。

端から、どんどんと開く。
フライは、むろん開く。

頭を落とし、腹を裂き、はらわたを出して、よく洗う。
開いて、中骨をはずす。

小さめだが、7〜8匹開いた。

まだ、4〜5匹あるが、あとは、煮よう。

揚げる。

これは、なん度も書いているので、もうやめよう。
計8匹、揚がった。

キャベツを盛り付け、4枚、のせる。

とんかつソース、ケチャップ、マヨネーズと
いわしフライには、欠かせない三つを、かける。


フライにするには、やはり、もう少し、
大きい方がよいが、それでも十二分に、
うまい。

大満足、大満足。


充実の、まいわし、で、あった。










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