断腸亭料理日記2011

路麺・小島町・アズマ

11月15日(火)第一食

この文章、いったいどのくらいの人数の方に
読んでいただいているのであろうか。

こちらは、土日を抜いて、毎日書いているが、
むろん、読む方は、毎日ではなかろう。

一応のところ、アクセスログのようなものも、とっており、
一日平均の訪問数は、www.dancyotei.com(断腸亭本店)で、
月によって凸凹あるが、600〜900ほど。

d.hatena.ne.jp/dancyotei/(はてな)が200ほど。

メルマガが500ほど。

これがどのくらい重なっているのかも、よくわからぬ。

ザックリ、1000人くらいの方が、継続的に読んでいただいている、
のであろうか。

実際のところ、この数字は、最近はほとんど変わっていない。
まあ、書いている内容も、大幅には変わっていないので、
不思議はないのであろう。

が、そうはいっても、それなりに入れ替わっている方も
おられるのであろう。

以前は、よく書いていた、路麺

たまには、これも書いておこう。

道路の路に、麺で、路麺。

個人営業の立ち喰いそば店のことである。

東京下町、台東区、千代田区、中央区といったような界隈に
立地している。

単なる立ち喰いそば、ではなく、個人営業、と
つけているのは、チェーンと区別するため。

立ち喰い、であるから、むろん、そば一杯、かき揚げの
天ぷらを入れても、400円でおつりがくる。
しかし、個人営業であるため、この安さで、
うまいそばを出そうと、それぞれ工夫をしている。

これがうれしいし、路麺の真骨頂。
生そば茹で立ては珍しくなく、天ぷらを
注文が入ってから、揚げてくれるところまである。

こうした立ち喰いそば店の起源は、戦後の焼け跡の頃
にさかのぼるようで、以前にはもっとたくさんあったので
あろう。

この日記を書き始めて探して行くようになったのが、
もう5年も前。

先週の土曜日、久しぶりに、千束のねぎどん、へいったら
土曜は日によって休みになっていたり、
段々に環境は変わっているのであろう。

元浅草の私の住まいに最も近い路麺。
小島町のアズマ、という店。

春日通りと、清洲橋通りの交差点、南東の角にある。
少し前に、ちょうど対角の角に牛丼のチェーンができて、
やはり、商売の環境は変わっているのだろう。

朝、マンションを出て、TXや大江戸線に乗る前、
10分ほど時間があれば、そして、二日酔いの朝は
間違いなく、寄る。

真冬でもよし。
真夏でも、冷やし、ぶっかけのようなものも
食べることができる。

今朝は、起きたら、食べていこう、と、決めていた。

暖簾を分けて、サッシの扉を開け、入って、スツールの置かれた
低いカウンターに座る。
(そう。路麺といっても、椅子のあるところも多い。)

ここは茹で麺で、天ぷらは揚げ冷まし。
そういう意味では、特徴はない。

いつも食べるのは、玉ねぎが中心の、
ノーマルな野菜かき揚げ。
たまに、春菊。
(他の路麺同様、ちくわやら、鯵、いか、その他、種類は
多く用意をしている。そうそう、ここは、ご飯もあり、
定食にしてくれたり、確か、カレーもあったはずである。)

座って、いう言葉まで、決まっている。

「そばで野菜かき揚げ」。

370円也。

そばが出てくると、ここで勘定は払ってしまう。

後勘定にしている店もあるが、ここは、
このタイミングで、親父さんが、370円です、
と、いうので、払わなければならなくなる。

大方、どこの路麺もそうだが、しょうゆの濃い、
正調東京風。

中でもここは、しょうゆが強い、かもしれない。

天ぷらも、いろんなタイプがある。
ふわふわ。
カリカリ。

ここのは、比較的、カリカリ系。
だが、分厚いので、カリカリは表面だけ。

汁に浸し、柔らかくなったのが、また、うまい。

日経を四つ折にして、読みながら、そばをすする。

濃いので、さすがに、汁は飲み干さない。

食べ終わり、コップの水を一気に飲んで、
ごちそうさま〜、と、出る。

朝のスタート。

やっぱり、なくなってほしくない店の一つである。






断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2011