断腸亭料理日記2011

マカロニグラタン

10月10日(月)夜

体育の日。

モルディブから帰ってきて、
やはり、涼しくなった日本、
温かいもの、と、いうことであろうか。
マカロニグラタンが食べたくなった。

マカロニグラタンもやはり好物といってよかろう、
私は定期的に、作っている。

13年以上前、この日記を書き始めた名古屋単身赴任の頃
始めて作ってみてからなので、もうだいぶ長いこと
作っている。

作り始めた当初は、ソースどころか、

焼いてみたら、小麦粉の団子になってしまったり、
悪戦苦闘であった。

ホワイトソース、いわゆる、ベシャメルソース
というもから作るわけだが、これが難しい。

今でも、少し気合いを入れねばいけない料理である。

世の中に、ベシャメルソースのレシピというものは、
あふれている。レシピ通りにやればちゃんとできそうなもの
なのだが、それがなかなか、そうはいかないところが、
この料理の不思議なところ。

ダマになったり、ミキサーを使ったり、
たいへん、で、ある。

今日も、レシピを見直し、作り始める。

小麦粉100gに無塩バター100g。
つまり同量。

今日は、倍の量、作ろう、と、考え、
200gずつきちんと料理用の秤で量る。

小麦粉も一度、篩(ふるい)にかける。

今まで、この篩にかける、というのは、
ほとんどしていなかったが、やはりこれ、
した方がよいのか。

ともあれ。

テフロンのフライパンに小麦粉、バターを入れ、
弱火で炒める。

200gずつ、というのは、そこそこの量、
で、ある。

炒め始め、しばらくすると、バターが溶け、
馴染んでくる。

さらに炒め続けると、ダマが、少なくなり、
よい感じのトロトロになってくる。
なにか、いつもと感じが違う。

どう違うのかといえば、なめらか。
この時点で、ほとんどダマはなくなった。

なぜであろうか。
量が多いと、なめらかさが、違うのか。
こんなものに、スケールメリット?。
篩の効用?。

わからぬが、よい感じ。

牛乳。
100gに対して、500ml。

200gなので、1L。

牛乳500mlに、コンソメスープ500mlにしよう。

鍋に牛乳500mlを入れ、面倒なので、
そこに水500ml、顆粒のコンソメを直接入れて
温める。

温まってきたら、先のトロトロのクリームに
合わせる。

おたまで、少しずつ。

1杯、2杯。

段々にゆるめて、全部入れ終わる。

う〜ん、、、、、
ちょっと、ダマが残っている、、、。

さっきまではよかったのに。
これで、ミキサーにかけるのは、面倒だし、
なんとなく、くやしい、、。

具材と合わせる時に、もう一度、よくかき混ぜて、
なんとかならぬか、賭けてみよう。

具材。

鶏もも肉1枚と、玉ねぎ1個。

鶏は比較的小さめの一口大。
玉ねぎは厚めにスライス。

フライパンでよく炒める。
下味に軽く塩胡椒。

同時進行で、マカロニを茹でる。

マカロニはストレートな大き目のもの。
グラタンのマカロニはこういうのが、
うまいと思う。

ソースの量が倍、なので、マカロニも
たっぷり茹でる。

炒め終わった具材、マカロニを
フライパンから鍋に移したソースに入れ、
軽く加熱しながら、よく混ぜる。

ん?

多めのつもりが、ちょっと、マカロニが足らない。
追加で茹でる。

OK。

先ほどの賭け、どうやら、勝ったか。
ダマは見当たらないぞ。

なかなかよい、出来のようである。
仕上げに生クリームがあったので、これも合わせる。
これで、焼くだけ。

耐熱皿に入れ、上からパルメザンチーズ、
パン粉、バターを乗せ、オーブントースターで
焼く。

焦げ目が付けば、完成。

できた。



まあ、写真に撮っても、普通のマカロニグラタン。

ビールを抜いて、食べる。

ふむふむ、上出来。

ダマもなく、バターがたっぷり入っているので、
味は上々。

しかし、今日はなぜダマにならなかったのか。
不思議といえば、不思議。

不思議、といっているようでは、まだ、会得はできていないか。

ともあれ。
たっぷり作ったので、1週間食べられそう、で、ある。

マカロニグラタン、うまいもの、で、ある。


P.S.

これ、書き終わって気が付いたのだが、
最初の小麦粉だけ油抜きで、炒めてから、
というレシピもあったような、、、。
どうだっけ?。





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