断腸亭料理日記2011

いなだ二本と穴子十本 その1

10月30日(日)

日曜日。

午後、内儀(かみ)さんは、
友達の家にお呼ばれ、だかで、出掛けていった。

私は、例によって、魚を見に、御徒町に。

自転車で出ようとすると、パラパラと、雨。

自転車に刺してあった100円のビニール傘を
差して、片手運転。

御徒町、だが、今日は、吉池ではなく、
アメ横の方へ先にまわる。

自転車はいつものように、アメ横の反対側の路地、
パチンコやの前にとめ、ガード下の店舗を抜けて、
向こう側に出る。

出たところが、いつもくる魚や。

今日は、なにがあるかな?

鯛、小さいのと、大きいの。
どちらも一山、500円。

それから?。

お!。
珍しい。
穴子がある。

なん本あるのかわからぬが、
山盛り一山で、これも、500円。

これは、迷わず、買い。

それから、、、。

ん!。
いなだ。
鳥取、としてある。

これは二本で、500円。
50〜60cmくらいはあろうか。

この種の大きなものは、ここでは、
当たり外れが大きい。

まあ、買ってみようか。

ちなみに、穴子の方は、産地は書いてなかった。
安いので、韓国産かもしれぬ。

ともあれ。
穴子一山と、いなだ二本で、1000円。
勘定をして、帰宅。

穴子。


袋から出して、まな板の上に、数を勘定をしながら、
並べてみる。

太いのもあれば、ほんの細いのもあり様々だが、
ちょうど、10本。

いなだは、こんな感じ。


穴子は煮ようと思ったのだが、
これだけあると、全部煮ても飽きそうである。

天ぷらにもしようか。

太い方を煮た方がよいだろう。
細いのと、太いものの細いところを5〜6本、
天ぷら用に分けて、冷蔵庫に入れておく。

いなだも一先ずは、冷蔵庫へ。

冷蔵庫から、穴子の煮汁を煮詰めた甘いたれ、
ストックしてある、ツメを出し、レンジで温め、鍋へ。

今日は、煮る穴子が多いので、水、酒、砂糖を多めに足し、
ヒタヒタにし、煮立てる。
アルミホイルで落しぶた。

柔らかくなるまで、ゆっくり、煮る。


その間に、いなだをさばく。

のであるが、その前に、しばらく研いでいなかったので、
出刃を研ぐ。

いつもそうだが、包丁を研ぐ場合は、
一本だけではなく、家中のものをすべて研ぐ。

研ぎおわり、出刃で、おろす。
いなだも、さほど、むずかしことは、ない。


二枚から、三枚。

二本ともさばき、冷蔵庫に入れておく。

穴子は30分くらいであろうか
途中で見てみると、脂がプツプツと、
皮の表面に出てきていた、
脂はありそう、で、ある。

煮上がった。

つゆからあげる。


残ったつゆは、再び、甘いたれに戻すべく、
砂糖を足して、点火、煮詰める。

再び、いなだ。

まずは、むろん、刺身。
店でも、刺身、と書いてあった。

半身だけ冷蔵庫から取り出し、皮を引く。
皮を下にし、尻尾から刺身包丁を皮と身の間に入れ、
包丁を前後に動かしながら、切っていく。


途中で一度切れてしまい、やり直しているが、
なんとか、皮は引けた。

刺身に切る。


ハラスの部分など、多少の脂もありそうである。

煮上がった穴子も皿に載せる。


まずは、これで、ビール。

今日の二種は、あたりの予感。

いなだは、鮮度もわるくなさそうで、身の旨みに加え、
脂もあり、なかなかである。

そして、煮上がったばかりの穴子もまた、
脂があり、うまい。

煮えた加減も、柔らか目を目指したが、
それらしいところに、なっている。

ふむふむ、あとは、なににしようか。


つづく。









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