断腸亭料理日記2011

サンダーバードに乗って

9月5日(月)

日帰りで、大阪と福井へ出張。
朝、6時50分の、のぞみに乗って、新大阪まで。

10時から顧客と商談。

新大阪駅で昼飯を食べて、新大阪12時16分発の、
サンダーバード19号、和倉温泉行きで、福井を目指す。

サンダーバード、という特急をご存知であろうか。

関西方面の方は先刻ご承知なのであろうが、
私など、東日本の人間は、ほぼ初耳に近いし、
乗るのは初めて。

大阪方面から、金沢、富山などに向かう北陸本線を走る特急
「雷鳥」というのが昔からあり、その後継の特急。
「雷鳥」→かみなりのとり→「サンダーバード」ということで、
まことにわかりやすい。
(そのまんまである。)

新大阪から目的地の福井方面まで、2時間程度。
東海道線で京都、山科で分かれて、琵琶湖の西を通る
湖西線を北上、北陸本線という経路。

新大阪駅で待っている間にも、アナウンスが
されていたのだが、台風の影響がまだ残り、
湖西線内が大雨で遅れている、という。

12時16分、定刻にきた列車に乗ると、本来の湖西線経由ではなく、
米原まで東海道線をいき、琵琶湖の東を通る、
北陸本線の経路を取り30分程度の遅れが見込まれる、
ということである。

簡単に経由線を変えてしまえるのも、少し驚き。

京都を出て、草津をすぎ、野洲、近江八幡。

新幹線もこのあたりを並んで走っているのだが、
在来線の車窓から見る風景は、また違っているように
感じられるのが、不思議、で、ある。


より大きな地図で 断腸亭料理日記・サンダーバードに乗って を表示

近江八幡の次は、安土。

信長の安土城だ。
少し前に買った、スマートフォンで
GPS機能付きのグーグルマップを見ながら
車窓を眺める。

安土城は、左側の車窓、琵琶湖の方。

そして、次が彦根。

彦根といえば、ひこにゃん?!

井伊家彦根藩。
国宝彦根城。これも左側。

そして、右側の車窓。

大きな看板が見えたが、佐和山城跡。
今、ちょうど、NHKの大河ドラマ「江」で
やっているが、石田光成の居城で、今週末は
関ヶ原?。

ああ、ここが佐和山かぁ。

しかし、石田光成という人も、不思議な人では
ある。

頭がよかったというが、いくら実戦を知らぬとはいえ、
頭のいい人が、あんな戦の仕方をするであろうか。
いや、ああいうことをする、というのは、
頭がよい、とはとてもいえないのではないか。

豊臣家のために家康討伐を!、と、立った、というが
本当にそうであろうか。
彼は、なにがしたかったのだろう。
彼自身だって、天下を取りたかったのではないか。
・・・。

などなど、頭に浮かぶ。

米原。

東海道線から別れ、北陸本線となり、
相変わらず、琵琶湖の東岸を北上。
長浜に。

長浜といえば、長浜城。
信長の「長」を取ってつけた地名という。
そして、秀吉が初めて城持ちとなった、長浜城。
これも左手、琵琶湖側。

そして、その先、左(見えないが)、琵琶湖上には
弁天様の竹生島。

東西の同じ線上の、右の山は、かの、
お江、の生まれた浅井家小谷城跡。

そして、左の車窓。
琵琶湖の北端の山が、賤ヶ岳。

秀吉と柴田勝家の戦の地。
秀吉は大垣城から、ここまで、美濃返しという
わずか5時間で取って返したんだったな。

ここからは、山の中。

と、同時に、滋賀県から福井県。
近江から越前へ。

実をいうと、私、福井県に足を踏み入れるのは、
生まれて初めて、である。
(いや、だけでなく、隣の石川県にも、いったことはない。)

狭い日本だが、私もまだまだ行っていないところある。

日本海へ出て、敦賀。
越前市、鯖江、メガネフレームの町だっけ。

そして、九頭竜川を渡り、福井市。
福井城、北の庄城。

一乗谷と永平寺も、この山の奥だ。

あ〜東尋坊もこの海だ。

そろそろ、下車。



歴史好きには、たまらないところである。

町も、静かで落ち着いた雰囲気を感じる。
仕事でなく、一度、ぶらぶらときたいもの、で、ある。










断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2011