断腸亭料理日記2012

断腸亭の夏休み イタリア その11

断腸亭の夏休み・イタリア。
ローマの二日間で10日分を書いてしまった。

ローマという場所が、まあそれだけ、私にとって
書くことがあったということであった。

9月に入り、まだ続くのか、とも思われる向きもあろうが、
年に1度のこと、もうしばらくのお付き合いを。

8月12日(日)

ローマの遺跡見物で、疲れ、
寝てしまい、晩飯に出もせず、
内儀(かみ)さんには、ブースカいわれることに
なってしまった。

まあ、確かにローマのトラットリアで
もう1食、食べたかった。

ともあれ。

翌日は、いよいよ、映画グランブルー舞台、
シシリア、タオルミーナへの移動。

空港へはきたとき同様、タクシー。

アリタリアの国内線でシシリアのカターニアまで。

シシリア島というのは、ご存知の通り、
長靴の形をしたイタリアのつま先の部分にある
四国の1.4倍もある逆三角形の大きな島。

紀元前、古代ギリシャの植民都市があり、当時は
ギリシャ領であったといってよいのであろう。
目的地のタオルミーナにも数多くの遺跡があった。

また、カターニアのすぐそばには、ヨーロッパ最大の
火山、エトナ山がある。
歴史上も12世紀、17世紀と大きな噴火に見舞われ、
カターニアの街も大きな損害を受けたという。

シシリアの名産はオリーブとワイン。
農業が主たる産業、ということであろう。

また、シシリアといえば、映画ゴッドファーザーで
誰でも知っている、マフィア発祥の地。
ゴッドファーザーでも、アルパチーノが
NYでやばくなって、シシリアへ逃げて、ほとぼりを
冷ます、なんというエピソードがあったのを、思い出す。

と、まあ、そんなことを頭に入れて、
カターニア空港へ降り立った。

やはり夏休みだからなのか、カターニア空港は乗降の
人々でごった返している。

ちょうどお昼。

小さな空港で、食べるところもほとんどなく、
ファストフードいうのか、イタリアのどこにでもある、
ピザやサンドイッチを売っているスタンドで、買ってみる。


私が荷物を見ていたので、買ってきたのは内儀さん。

チーズとハムのサンドイッチとライスコロッケ。
これをコーラで流し込む。

サンドイッチはむろん、そのままの味。
問題は、ライスコロッケ。

ここに限らず、ローマでもタオルミーナでも
ライスコロッケはよくあり、もう1回ほど食べたのだが、
なぜか、もう一つ。

米はかなり柔らかめのリゾットでチーズが入っている。

日本で食べるライスコロッケはもう少しうまかった
ような気がする。
柔らかさはともかくも、味がはっきりしていない、
というのであろうか。
まあ、本場イタリアではこういう味が普通、なのであろう。


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さて。

カターニア空港からタオルミーナまでは、
左手にエトナ火山、右にイオニア海を見ながら
70kmほど北上。

鉄道という手もあるが、空港からは
高速バスがあり、これが便利。

途中、なんか所か、町に寄りながら
1時間と少しでタオルミーナの小さな
バスターミナルに着く。

ここからは、荷物もあるのでタクシー。
ホテルはGrand Hotel Timeo

タクシーに乗ってしまったら、10分もかからなかった。

チェックイン。部屋は別棟の三階。

ベランダは部屋よりはちょっと上になっている。


出てみると、これ。


どうであろうか、この眺め。

イオニア海の青い海。

タオルミーナの街並。

街は山の上と、海岸線と両方にある。

そして、遠くに、雄大なエトナ火山。

まるで絵葉書のよう。

エトナ火山は富士山と同じ成層火山。
すそ野が広く、きれいに広がっている。


沖の方の眺め。

ほんとうに、青い海。
日本の海の色とはやはり違うし、
南の島のエメラルドグリーンともまた違う。

部屋からこの眺めが見られる、というのは、
最高、で、ある。

シャワーを浴びて、一息入れ、街に出てみる。


ホテルは高台にあり、ギリシャの古代劇場跡の目の前にある。

このため、ホテル前の通りには、
観光客相手のジェラートの露店や土産物店が並んでいる。


街は、それこそ紀元前、古代ギリシャ時代から
あったのであろう。
この城門は中世からのもののよう。

メインの通りは車の通らない細いもの一本。
この通りも中世以前からのもの、なのであろう。

レストランやバール(Bar)、有名リゾートだから
有名ブランドのブティックも軒を連ねている。

タオルミーナはヨーロッパのリゾートとして
200年の歴史がある街ということである。

と、いうことで明日につづく。




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