断腸亭料理日記2012

アスパラ飯と鶏のから揚げ

6月9日(土)夜

ちょっと、戻ることになるのだが、
土曜日。

鳥越祭中。

雨の中、19時ごろであったか、町内神輿の連合渡御に
くっついて、宮入までいったが、
途中離脱し帰ってきてしまったのは、書いた。

帰ってきて、半纏、シャツ、その他
濡れてしまったので、温かい格好に着替え。

呑んでもいたので、そのままごろ寝。
うとうとと、転寝(うたたね)。

遅くなって、腹が減った。

飯が食いたい。

冷飯(ひやめし)はある。

ふと思い付いたのは、菜飯。

菜飯、というのは、ご存知であろうか。
池波ファンであれば、作品に比較的よく出てくるので
ご存知かもしれない。

よく、菜飯・田楽、などといって、田楽と
一緒に登場する。

江戸の頃の、簡易な飯やのメニュー、と、いってよいと
思われる。
鬼平や剣客などの池波作品なので、江戸の飯やが多いが
菜飯田楽は、江戸に限らず、簡単なものなので、
街道筋など、全国にあったのであろう。

田楽は、むろん現代の、煮ものの、おでんではなく、
豆腐に味噌をつけて焼いたもの。

菜飯は、菜っ葉を混ぜ込んだ、飯。

菜っ葉というのは、葉ならば、なんでもよく
小松菜や、また、各地方それぞれの菜っ葉や、
それこそ、大根や蕪の葉でもよい。

愛知県の豊橋には、文政創業の菜飯田楽の店
が、ある。

で、その、菜飯。

菜っ葉、というのは、いつもあるわけでもない。
葉物は、必要な時に買って食べきってしまう。
従って、冷蔵庫には、ない。

大根の葉の菜飯も、大根独特の風味があって、
うまい。
しかし、今時、葉っぱはほとんど100%、
切って売られている。

ん!。

グリーンアスパラ。

今、季節、ではある。

少し前に、北海道の義母(はは)から
一箱届いて、少しずつ、食べていたのだが、
なかなかなくならず、ちょっと持て余していた。

これを混ぜ込んでも、うまいかもしれない。

菜飯、というのは、葉っぱを細かく刻んで、
茹で、洗って、塩をし、干す。
完全に乾燥させるわけではないが、少なくとも
水気はきちんと切ったものを、温かい飯に混ぜ込む。
基本の作り方はこんなところ。

大根や蕪など、繊維の強いものでやる場合は、
できるだけ細かく刻んだ方が食感がよい。

グリーンアスパラは、やはり、細かく刻む。
柔らかい先端部分はよいが、根元近くの硬めの部分は
みじん切りの手前程度の細かさに。

湯を沸かし、茹でる。

湯だったら、あけて、冷水で〆る。

ざるにあげて、水気を切り、ここに塩を入れ、
全体に行き渡らせる。

今日は、ペーパータオルでよく水気をふき取る。

冷飯はレンジで温め、ボールで合わせて
よく混ぜ混む。

OK。

もう一つ。

鶏のから揚げ。

昼、今日は、出る前に、鶏のから揚げを
少し多めに揚げておいた。

不思議なのであるが、祭とか、花火とか
イベントの時には、鶏のから揚げ、が、食べたくなる。

私の鶏からは、もも肉で、おろししょうが、しょうゆ、
酒に漬けて、片栗粉の衣で、揚げたもの。

町内神輿が出る前に前にビールやりながら食べた。

これをレンジで温めた。


グリーンアスパラの飯は、なかなか色鮮やかに
仕上がった。

味もよい。

呑んだ後の、こんなタイミング、
菜飯、というのは、ちょいとよい、
かもしれない。

今度大根の葉っぱを調達して、久しぶりに
作ってみようか。










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