断腸亭料理日記2013

断腸亭パリへいく。 その4

4月28日(日)

エッフェル塔から、引き続き、セーヌ川クルーズ。

 


より大きな地図で 断腸亭料理日記パリへ行く(3)エッフェル塔〜 を表示

橋をいくつかくぐって、
左にルーブルが見えてきた。


ルーブルはベルサイユの前の宮殿、だそうな。

これもルーブル。川沿いに長い。


有名な、中州。名前は Ile de la Cite=シテ島、右側へ。
橋の名前は、Pont Neuf。ポンは橋で、ヌフ橋。


奥には裁判所。

Notre Dame(ノートルダム)が見えてきた。

 

桜であろうか。
ピンクの花も見える。

シテ島の端っこまできた。


どこかに着けないのであろうか。
このあたりで、降りたい、のであるが、、、

しかし、とまる気配などまったくなく、
どんどんと船は進む。

シテ島の先には、もう一つの中州、
Ile Saint-Louis(サンルイ島)。

これを越えたところで、、、

やっぱり!。Uタ〜〜〜ン。

そう。

この船は、同じところから出て、同じところに戻ってくる
クルーズであった。隅田川の水上バスは、竹芝桟橋から出て、
吾妻橋までの片道、なのに、、、。

やられたぁ〜。
(もちろん、勝手に思い込んでいた、だけだが。)

再びエッフェル塔まで戻ってきてしまった。

しかたない。
ノートルダムまでは、メトロでいこう。

6号線Bir-Hakeim(ビラケム)で乗って、先ほどのCharles de Gaulle Etoile
(シャルル・ド・ゴール・エトワール)駅でRERのA線に乗り換えて
ノートルダム最寄りのChatelet-Les Halles(シャトレ-レアール)駅まで。

降りて、昼飯にすることにした。

このLes Hallesは、古くからのパリの市場があったというが
今はショッピングセンター。で、今もなにやら工事中であった。

そのLes Hallesの出口の前の前。
目についたレストランに入ってみる。

魚介類が得意なのか、以前に市場があったからか
店先には貝やら海老、蟹が並べられている。
店の名前は[Au Chien qui Fume]という。



(後で調べてわかったが、この店1740年創業の大老舗であった。
1789年がフランス革命なのでなんと革命以前!。わが国では吉宗の頃。)

 

座って、今回は、グラスのワインをもらってみる。
銘柄などまるっきりわからないので、白でおまかせ。

 

「Japonais?」と聞かれ、
日本語のメニューも出してくれる。

が。

意外に、日本語のメニューというのはいい加減。
(内容が古そうで、かつ、意味もわからないものであった。)
英語も併記されているのでこちらの方がわかりやすい。

前菜はやめてメイン一皿ずつ。

内儀(かみ)さんは魚で、Cod(鱈)。
私は、Tartare(タルタル)。

タルタルステーキである。
ご存知、生肉。
火を通していないハンバーグのようなもの。

自分で作って食べたこともあるし、
以前にドバイのレバノン料理屋で食べたのは、
うまかった。

珍しいので食べてみようか。
(実際には、こちらでは珍しいものではなかった。
この後なん回か入ったレストランでもちらほら見かけた。)

ウエイター氏に「raw meatだぞ」と確認されてしまった。
「Oui、Oui.」

出てきた。

 

こんな感じのもの。

肉は、牛なのか。
玉ねぎやら、香辛料など様々入っているのであろう、
複雑な味。

生肉というのは、意外に火を通した肉よりもヘビー。

やっぱりポテトはついてくる。

内儀さんの鱈。

ムニエル、で、よいのか。

こっちも食べてみると、塩鱈なのか、ちょっと塩味が
強めだが、ふっくらと焼けて、うまい。

この店は、観光客用というよりは、パリの人々が
普通に利用する店のよう。

そう。
今日は、日曜日。
dejeuner(昼食)の時間でにぎわっている。

若者は少なく、年齢は我々程度から上、であろう。

背筋の伸びた老マダム二人だったり、六十格好の夫婦。
そんな感じ。

そして、この人達、よく喋るし、またよく食べる。

老マダム二人など、山盛りの手長海老と貝の前菜を食べた後、
メインのステーキをペロリ。
さすが、で、ある。

人生は楽しまなきゃ、なのか。

食べ終わり、ワインは一杯だけにし、
エスプレッソ。


こんなものもお洒落。

うまかった。
ご馳走様でした。勘定をして、出る。
(二人で40ユーロ以内であったか。)

 

 

つづく。

 

 

 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 |

2012 4月 | 2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 |

2012 11月 | 2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 |


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2013