断腸亭料理日記2013

いわしフライ

3月16日(土)夜

さて。

土曜日。

昼下がり、床屋ついでに御徒町へ出る。

天気もよく、東京では桜の開花宣言がされた、と、
昼のニュースでやっていた。

なるほど、竹町の公園の桜も、一、二輪咲いていた。
例年よりは一週間は早かろう。

いつものQBで髪を切って、久しぶりに、アメ横の魚やへ、まわる。

上野公園でも、まだ、さすがに花見をしている人は少なかろうが、
アメ横もにぎわっている。

魚やの品揃えは?

鯖、鰺、鰯。
大きなすみいか。

小形の鱸(すずき)。
鯛。
蛤、なぜだか、鮟鱇の頭だけ。

こんな感じ。
(あなたなら、どれを選ばれるだろうか。)

選んだのは、鰯。
この店にしては珍しく”新鮮“などと書いていたのも決めた理由の
一つ。
だが、実際のところは、ピンとくるものがなく、消去法で鰯になった。

帰宅。

こんな感じ。

長さはあるが、細い、か。

いつものように、刺身、とも思ったが、今日はなんだか面倒なり
フライにしよう。

フライとなると、やはりキャベツ。

夕方、内儀(かみ)さんに買いにいかせる。

内儀さんは帰ってきたら、自主的に
切り始めた。

心配になり「細くね」と、声を掛け、
念のため、切っている手元をのぞく。

自分で切る場合は、髪の毛くらい、と、いうのはいささか大袈裟だが、

キャベツの千切りというものは、
やはり、可能な限り、細く薄く切った方がうまい。

2mm幅が許容値ぎりぎりであろう。

手元をみて、まあ、よし。

切ったキャベツは、ボールの水に放しておく。

さて。

私の方は、鰯をさばく。

大きめのものを選び、開く。

頭を落とし、腹を開き、はらわたを出す。

一度洗い、もう一度腹から包丁を入れ
中骨の上、腹骨を切りながら開く。

尻尾まで包丁が到達すると、
今度は、中骨の下に刃先を入れ、
同じように尻尾まで引く。

中骨が外れたら尻尾近くで切り落とす。

OK。

一人三枚で六匹開く。

揚げ油を用意。
余熱をしておく。

次に、玉子冷水の用意。
玉子を割りほぐし、冷水、氷を二つ入れておく。

開いた鰯、六枚に、両面小麦粉をまぶしておく。

パン粉を大きめの容器に広げる。

よし、これで準備完了。

玉子冷水に、小麦粉投入。
これは市販の天ぷら粉。

多少硬め。

OK。

尻尾を持って、衣をくぐらせ、
パン粉の容器へ置く。

両側からスプーンでパン粉をすくって
上にまぶし、くまなく覆えたら、
手のひらでよく押す。

OK。

六枚。

あとは、揚げるだけ。
魚のフライは天ぷらよりも、
さらに、厚みあるとんかつよりも、
簡単であろう。

ポイントはカラッと揚がればよい。

中温で揚げ始め、高温で狐色にして、揚げあがり。

OK!。

六枚、終了。

キャベツを盛った皿に、フライを並べる。

かけるのはオーロラソースというのであろうか、
中濃ソースにトマトケチャプ、それにマヨネーズ
こら三種を混ぜたもの。
いわしフライには、これ。

ちょっと身が薄いが、いわしフライは、やはり、
十分に、うまい。




   


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