断腸亭料理日記2013

浅草・もつ焼き・弥太郎

9月22日(日)夜

日曜日。
連休二日目。

今日は一日、ベランダの片付け。

私の住んでいるマンションの大規模修繕が始まるため、
ベランダに置いているものを片付けなければならない。

片付けのほとんどは、バケツに入れて育てている菖蒲とあやめ。
放りっぱなしで伸び放題だったが、これらの植え替え。

数年前に目の前に高層マンションが建って、日当たりがわるくなり、
咲きもわるくなっているが、枯れずに生きているのを
処分するのも忍びない。
すべての株を植え替える。
バケツ、洗面器で6〜7個。
根が張って株分けなどもし、減らしたいところが、かえって増えてしまった。
夕方までかかって、終了。

夜はどこへ行こうか、内儀(かみ)さんと相談。

いくつか頭に浮かんだところにTELを入れてみるが、
とこも一杯。

あれあれ。

TELを入れたのはご近所浅草界隈なのだが、連休で
随分と人が出ているのではなかろうか。

そうだ。

もつ焼き。

湿度は低かったのだが、今日もそこそこ暑かった。

もつ焼きはよい。

少し前に行った、仲御徒町の[ま〜ちゃん]は日祝休み。

浅草?。

浅草にも六区、WINS界隈、質に凸凹はあるが、
もつ焼きやはある。
が、ここ、というような行きつけの店はない。

ちょいと調べて評判のよさそうな六区近くの
[弥太郎]というところに目をつけて、出る。

あの辺りである。予約をするには、及ぶまい。
あいていなければ、まだいくらもある。

面倒なのでタクシー。

先に書いたが、浅草には昔からWINS界隈に安普請の呑みやが、
数多くある。
特に、WINSの東側の通りが、正に軒並み呑みや。

私は知らなかったがこの通り、
誰が付けたか、おそらく浅草の人間ではないと思うが、
煮込み通り、とか、ホッピー通り、というらしい。

[弥太郎]というのはその通りをずっと南に下がり、
新仲見世にぶつかる手前。
新仲からだと左側になる。

ロックス前の信号でタクシーを降りる。

7時近いが、やはり、この辺りも
随分と人が出ている。
それも地方からの観光客と思われる人々が半分以上ではなかろうか。

やはり、連休の真ん中。
そして、先日の東京オリンピック決定も、少なからず
観光客の増加には影響しているのではあるまいか。

店の前までくる。
あー、ここか。

透明なビニールシートを風除けに張って、
テーブルを出している。
(これぞ純東京風、カフェ、かもしれない。)

このあたりは、数え切れぬほど歩いているので、
ここにこういう店があったことは風景として知ってはいたが
入ったこともないし、認識もしていなかったかもしれない。

外のテーブルもにぎわっているが、二人くらいは入れるだろう。

二人、と、いって入る。

なんだ、外は一杯だが、中はけっこうあいている。

さほど広くはない。

奥は小上がりで、その前のテーブル席に座る。

レモンサワー。


例のキンミヤのポスターも貼ってあるが、
これがそうかどうかは、わからない。

もつ焼き、だ。

レバー、豚と鶏。鶏はシロレバーと書いてある。

アブラと、つくね。
全部たれで。

キャベツ。

ここには鯨もある。
竜田揚げ。

とりあえず、こんなところで。

豚レバーから。


限りなく、生に近い。
ぷりぷりで、うまい。

白といっていた、鶏レバー。


なるほど、多少白っぽい。
ちょっと大袈裟だが、フォアグラのよう。

ここはこのレバーが看板のよう。

キャベツ。


塩だれ。

アブラとつくね。


鯨。


これはちょっと硬いか。

追加で、鶏皮ポン酢と、鯵フライ。

鶏皮。


なにが鶏皮なのかよくわからない状態である。

かき混ぜてみると、むろん鶏皮は入っているが
鶏皮というよりは、玉ねぎ薄切り、いわゆるオニオンスライスと
鰹削り節がしこたま。

むろん、これもうまい。

鯵フライ。


切ってあるのが、気が利いている。

サクサクの衣。

うまい、うまい。

レモンサワー、都合三杯。

このあたりらしく、きれいでも上品でもむろんないが、
[弥太郎]、噂通り、味はなかなかなものであった。

ご馳走様でした。



台東区浅草1丁目27−10
TEL 03-3847-0091





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