断腸亭料理日記2014

上野・インドカレー・デリー

2月3日(月)夜

今日の最高気温は18℃。

なんということであろうか。
(ご存知の通り、その後、東京は雪が降ったり、
今日2/6も寒い一日であった。)

帰り道、なにを食べようか考える。

上野御徒町で降りて、あの辺りで食べようか。

とんかつ([井泉])か蕎麦([池の端藪])か、、。

久しぶりにカレーの[デリー]

[デリー]といえば、飛び切り辛いカシミール。

あの辛さ、やはり、思い出したように食べたくなる。

そしてやはり身体に元気がつくような気がする。

上野御徒町で降りて、春日通りを湯島方向に歩き、右側。

カウンターと2〜3のテーブル席だけの小さな店。

ここが本店で、銀座やミッドタウンにもあるのだが、

そちらにはまったく行ったことがない。

狭い店が、いつもギュウギュウに、にぎわっている。

7時半頃到着。

やっぱり今日も、並ぶほどではないが、ほぼ満席。

あいていたカウンターの一つに座る。

カレーだけではなく、好きなカレーにタンドリーチキンなどが付く
セットもある。

いつも頼むのはグレートバリューセット\2100也。

飲み物にスープ、サラダ、タンドリーチキンまで付く
いわばフルセット。
飲み物はラッシーなどもあるが、やっぱりビール。

カレーはもちろん、カシミール。

サラダがきて、スープ。


ラサムスープと書いてある。

rasamとつづるようだが、南インドのもののよう。

トマトベースのようだが、見た目以上にこれが辛い。

カシミールカレーにたどり着く前に既に汗が出始める。

続けて、タンドリーチキン。


ポテトサラダもついている。

このタンドリーチキンのソースというので
あろうか、これがたっぷりついているのがよい。

うまいタンドリーチキン。

食べ終わった頃、いよいよ、真打の登場、で、ある。

カシミールカレー。


食べ始める時には、やはり、一呼吸入れる。

さあ、これから飛び切り辛くてうまいカレーを
食べるぞ!、と自らにいい聞かせる。

一口食べる。

う〜ん、これこれ。

辛さとうまさに、しびれる。

世の中に激辛を売り物にしている店やメニューは多い。

しかし、多くはただ辛いだけ。
辛くてうまい、というのはそうそう多くはない。
ここのカシミールカレーは数少ない例ではなかろうか。

しかし、カシミールというのは、なんであろうか。

カシミールといえば、ご存知のインド、パキスタン、
中国が国境争いをしている、あの、インドの北西部の山岳地帯であろう。

この褐色のカレーはこの地方の物なのか。
私は、カシミールはおろかインドにも行ったことがないので
まったくわからない。

が、まあ、まったく関係のない名前をつけるということも
ないのであろう。

ともあれ、この深い焦げ茶色は
どうやって出しているのであろうか。
多くのカレーはターメリックの黄色である。

なにかを焦がしてこの色を出しているのか。
不思議なものである。

ラッサムスープで既に汗は出始めていたが、
2口、3口食べるうちに、汗がとまらなくなる。

手拭いで汗をぬぐいながら、どんどんと食べ進む。

食べ進む。

半分以上食べると、もう手拭いはぐっしょり。

辛さというのは、どんな作用があるのであろうか。

なにか人間をハイにさせる作用があるのでは
なかろうか。

食べ終わるのが、とても惜しくなる。

だが、最後の一口は訪れる。

うまかった。

汗は止まらず、舌から、頭、身体中が心地よく、
痺れている。

ご馳走様でした。




デリー




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