断腸亭料理日記2014

雷門・松喜のステーキと焼鳥丼

2月1日(土)夜〜深夜

引き続き、土曜日。

内儀(かみ)さんがステーキが食べたい、
と、いって雷門の[松喜]でサーロインを買ってきた。

[松喜]は浅草では有名な牛肉やで、
すき焼き肉が看板であろうか。
お買い得品を求めて、行列ができることもある。

なぜステーキかというとまたまた、例のNHKの朝ドラ
「ごちそうさん」に今週出てきていたのであった。
(相変わらず、素っ頓狂な脚本でおもしろい。)

さて。[松喜]の肉。


この包装紙がよいではないか。


そして開けると紙の経木。

我々の子供の頃は皆、これであった。

やはり[松喜]の肉はこれでなければいけない。

開けると。


意外に脂がない。

ここのすき焼き肉は、むろん値段によるが
見事な霜降りなのだが、内儀さんによれば、
サーロインはこれしかなかった、と、いう。
なるほど、で、あれば、しょうがないか。

まあ、健康的でよいか。

で、焼くのは私。

両面、塩胡椒をして焼く。


こんがり焦げ目をつけ、


両面。

付け合せは内儀さんが作った。


脂は少ないが、さすが[松喜]の肉、柔らかくうまい。

さて。

、、、、。

やっぱり、物足りなかった。

食いすぎであるのは承知しているのだが、
勝てなかった。

焼鳥丼を作ろうか、で、ある。

さすがに、これは時間をあけて、夜中。
(夜中がまたいけないか、、。)

なぜ焼鳥丼なのか。
まあ、これは鶏もも肉がいつも冷凍庫に
ストックしてあるからである。

例によって米を研いで浸水、鶏肉も解凍しておく。

作り方をシミュレートする。
焼鳥丼の前に焼鳥である。

鶏を焼きながら、たれも作る。
この段取りを頭の中で考える。

本来的には魚を焼くグリルなどで焼いて、
別に作ったたれをからめるのがよいのであろうが、
鶏には焦げ目がついていればよいと思われる。

たれは鶏の脂などのエキスがあるところに
しょうゆ、酒、砂糖を入れて煮詰めるべきである。

そこでフライパンで一口に切った鶏を
こんがり焼く。
脂も出るであろう。

これで鶏を一度取って、残った脂にしょうゆ、酒、
砂糖を入れて、煮詰めればたれになる。
これをかければOKではなかろうか。

そうだ。焼ねぎも作ろうか。

これはグリルで焼けばよかろう。

「チューボーですよ!」を視ながら調理を始める。

解凍した鶏もも肉は一口に切る。
意外に火が通りにくいので、肉の厚い部分を
なくしておく。

ご飯を炊くのと同時進行だが、
鶏を焼く方時間の方が短そうである。

飯の蒸らし時間で焼けるかもしれぬ。
先にご飯から。

例によって、鍋で。

水分が飛び、かすかに焦げの匂いがしたら
火を止め、フライパンで鶏を焼き始める。

フライパンには先ほどのステーキの脂が残っているまま。
牛の脂と鶏の脂と混ざるが、どんなものかやってみよう。

まんべんなくこんがりと焦げ目をつけて焼く。

八分以上熱が入った。

ここでねぎも二つ割に切ってグリルで焼き始める。

鶏を皿に取り、しょうゆ、酒、砂糖。

煮詰める。


煮詰まってとろみが出てきたら、OK。

ねぎも表面に焦げ目をつけて焼けた。

鶏をたれのフライパンに戻し、からめながら再加熱。
OK。

飯をよそって(さすがに小さな器で軽め。)

たれをからめた鶏、焼ねぎをのせる。


牛の匂いはよく気を付けないとわからないくらい。
それはそれ、またコクにも感じられ、よいかもしれない。

うまかった。

しかし、この満足感の違いななんであろうか。

それなりに気を付けて焼いたが、ただ焼いただけの
ステーキと、自分で考えて作った焼鳥丼と。

しかしまあ、食いすぎであることは、間違いない。






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