断腸亭料理日記2014

大阪淀屋橋から、北浜で昼。

3月12日(水)昼

朝から大阪出張。

新大阪から淀屋橋、淀屋橋から京阪に乗り換え、沿線で打ち合わせ。

午後イチから北浜。

淀屋橋まで戻ってきて、昼飯。

このあたりで昼飯というと、やはりいつも行っている

[ニューハマヤ]で、あろう。

東京でいえば、御茶ノ水の[カロリー]だったり
[南海]といった洋食やというのか、キッチンというのか。

実に魅力的で大阪に出張にきて、昼にこのあたりで飯となれば、
まずはここが頭にのぼる。

うまいし、いわく言い難く、よい。

淀屋橋の駅から地上に上がり、土佐堀通に出てくる。

北浜方向に土佐堀通の南側を歩き、一つ目の信号
(北浜二丁目)を右に入り、一本目の通り(内北浜通)の
右側角から二軒目。
看板もよく探さなければ見つからぬほどの
間口一間ほどの小さな店。

ドアを開けて入ると、入ったところに既に二人ほど
立って待っている人。

一階が調理場とカウンター席で、入口すぐ右側にある
急な階段を上がって、二階にも席がある。
数人だと二階、一人だと、一階。
この店ではそんなルール。

天気予報では東京も暖かくなるといっていたが、
大阪も昼になって春めいた暖かさ。
コートを壁のフックに掛けて、私も狭い入口付近に立って
待つ。

むろん回転は速い。

待つこと二、三分で席が空き、こちらへどぅぞぉ〜〜、という
カウンターの中のお兄さんの声で、奥の空いた席に座る。

基本は焼肉定食のレギュラー。
焼肉にオムレツというのか、スクランブルエッグというのか、
玉子焼き、が付く。

これにハムがつく、ハム付、その上にダブル、
ダブダブと、なっている。

皆、この符丁でオーダーしている。

東京にもあるが、この雰囲気がよい。

座って、ダブダブを頼む。

目の前でお兄さんが素晴らしい速さで玉子を割って
鉄板の上で玉子を崩し、焼く。

鉄板の反対側にはあらかじめ焼いておいた焼肉が
山のように積んであり、これを温めて、オムレツと
合わせて皿に盛り、出す。

私の分のダブダブ、が、きた。

飯椀が出され、福神漬けがのった小皿が置かれる。

ご飯はカウンターに置かれたお櫃から自分でよそう。

これに赤だしが付くのだが、お兄さんはそこまで
手が回らない。
むろん、先にご飯をよそって、食べ始める。

あー、ハム付にしておけばよかった、などと
考えつつ、食べる。

ハムはロースハムが二枚なのだが、マヨネーズが
添えられており、これをキャベツに付けて
食べられる。(ハムにマヨネーズを添える習慣があった。)

ここは赤だしも濃く、うまい、のであるが、ひょっとして
忘れているか、と、思い始める頃、きた。


(食べかけの写真になってしまった。)

焼肉は玉ねぎなどは入らずに、肉だけ。
濃い味付けで、飯がどんどん食える。

一膳、お替り。

バクバクと食べ、腹におさめる。

ご馳走様でした。

勘定をして、

おおきにありがとうござい〜す、の声に

送られて店を出る。

外へ出て、ちょっと、時間があるので、土佐堀通沿いのビルにあった
[ブルックリン]というカフェに入ってみた。

ここは土佐堀側にテラスのような席があり、
今日は暖かいので、たばこも吸えるので、出てみた。

おお、よい眺めである。


中之島側。
赤レンガは、大阪市中央公会堂、その向こうの緑の屋根は、図書館。


橋はなにわ橋。

図書館の向こうは、大阪市役所。

東京でもそうだが、都心の川の上には、高速道路が
掛かっているところが多いが、ここはそうした邪魔者がなく、
誠によい眺め、で、ある。

春先の長閑(のどか)な川面。

地図


より大きな地図で 断腸亭料理日記・大阪淀屋橋、北浜 を表示

江戸の地図も出しておこう。


江戸の頃は中之島はちょうど公会堂あたりまでで
明治以降埋め立てられたよう。

江戸の頃の中之島の地図を見ると「ミト」「カラツ」「フク井」
「センダイ」なんという文字が見える。

常陸水戸藩、肥前唐津藩、越前福井藩、陸奥仙台藩か。

これが各藩の蔵屋敷であろう。

九州から東北から、遠く大坂まで自領で採れた米を
運び、現金にしていた。なるほど〜。





ニューハマヤ北浜店
大阪市中央区北浜3-3-11
06-6231-2991

ブルックリン

 

 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 |





BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2014