断腸亭料理日記2014

富山・ラーメン・麺屋いろは

5月28日(水)昼

さて、今日は富山出張。
はくたかで昼前に着いた。

富山も暑い。

昼飯を駅付近で食べるのだが、
ラーメンが食べたくなった。

駅付近にもラーメンやはなん軒もあるが、
まだ入ったことはない。

ちょっと調べると、かの富山ブラックラーメンも
駅前にもあることがわかった。

東京では富山のラーメンといえばブラックラーメン、なのだが
実際に富山にくると必ずしもそうではなく、見たところ、
それ以外のラーメンというのも少なくない。

九州へいけばほとんどすべてのラーメンやがとんこつなのに対して
富山ではそうではなく、いくつかの系統だけが
ブラックラーメンを出しているだけで、必ずしも大メジャーな味
ということではないのがおもしろい。

私はというと、たまたま浅草に[だらんま]
という富山ブラックラーメンの店があり、
なん度か食べたことがあった。

ここのものは、富山のしょうゆに由来するものなのか、わからぬが、
まっ黒でとにかく塩味(えんみ)が強い。
しかし、ただ塩辛いだけでなく、うまみも十分。
それで、ここでは必ず白いご飯を頼んで、ラーメンライスに
しなければならない。
品はないし、そんなに炭水化物ばかり食べずともよいのだが、
これがうまい。

と、いうことで、駅前ビルの地下にある
[いろは]というところにしてみる。

[いろは]といいうのは、私は知らなかったのだが
どうも東京に富山ブラックラーメンを広めた店のようである。

各種イベントに参加し、東京で人気を集めるようになったよう。

それで、東京にも店舗を出し、ここのご店主、やっぱり、
かなりやり手で東京どころではなく、今は、香港、
米国LAにまで店を出している。
(おそるべし、ラーメンビジネス。)

このため、東京で富山ブラックラーメンといえば
ここが最もメジャーなのかもしれない。

店の前まできてみると、12時前というのに
既に二人ほど前で待っている人もいる。

ただ、中を見ると空席もあり、段取りの問題であろ。
さほど時間はかからなそうである。

数分待って入って座る。

ビルの中だからか、きれい。
まだ開店してそうたっていなかろう。

メニューをみるとブラックラーメン以外の
味もありまた、白いご飯付きのランチセット
のようなものもある。

やはりご飯付きであろう、と、
煮玉子入りブラックラーメンの
ランチセットというのにしてみる。

少し待って、きた。


真っ赤なラーメン丼、と、いうのは
少し珍しいかもしれない。

どんな感じであろうか。

スープから飲んでみる。

ん!?

少なくとも、浅草の[だらんま]よりも
塩辛くはない。随分マイルド。

魚介系の風味が濃厚。

メニューに書いている説明を読むと、
なんでも魚醤がベースとのこと。

なるほど。

また、ラーメンスープというよりは和の汁のような
印象もある。

だがやはり黒いこの色は、富山のしょうゆ、で、あろうか。

ただ、このくらいの塩味の濃さであれば、
別段、白飯は必要ないかもしれぬ。
飲める。

一般の人気を集めるのも、さもありなん。

まとまった味といってよろしかろう。

うまかった。

あとで調べてみると、富山ブラックラーメンというのは
この駅前にも支店があるようだが、元祖に近い店が
いくつかあり、そこはやはりご飯付きで食べるもので
塩辛いのが“正しい富山ブラックラーメン”のようである。

この[いろは]はそれらをアレンジしたものなのであろう。
それで一般の支持を得たのか。
なかなかなものである。

さて。

こうなると今度は、元祖に近いところにいってみなければ
ならなかろう。




麺屋いろは


 

 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 |





BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2014