断腸亭料理日記2014

仲御徒町・やきとん ま〜ちゃん

再び

5月24日(土)夜

さてさて。

またまたきてしまった、仲御徒町の焼きとん[ま〜ちゃん]
今回も内義(かみ)さんのリクエスト。
内義さんも気に入ったとみえる。

日曜は休みのようだが土曜はやっているのがいいし、
なにより、我々にとっては自転車で5分という
ご近所なのがよい。

時刻はやはり、少しずらして、8時近く。
開店頃に入ったお客が一回転する時分。
まあ、土曜だし、近所だしもっと遅くてもよいわけでは
ある。

自転車を店の前にとめる。
ガタイのいいご主人はちょうど店前に出ており、
二人、と、いう。

やはり、ちょうどカウンターが二人分あいたようで、
すんなり座れた。

座ると、目の前のお兄さんが、呑みものは?、と聞いてくる。

私は、間髪を容れず、チューハイ半レモン。
内義さんはちょっと考えて、生ビール。

焼き物は、と。
レバ、タン、シロコロ、アブラ。焼き方はおまかせ。
内義さんが野菜系、にらのおひたし、セロリの漬物。

チューハイと生ビールがきて、野菜系から。

 


焼き物は、レバから。

タン。
レバもタンもどちらも塩。

タンはほぼ間違いなく塩がよかろう。
レバはどちらもあり、だろうが、
やはり、塩はよいものでなければ、いけなかろう。

シロコロ。これはまあ、誰が見てもタレであろう。
ただ、べっとりではない。細かいが、これは技というのか
工夫であろう。

内義さんなどは、あぶらっこくて、と敬遠しているが
ここのものは随分と脂を落としているようで
私などにはちょうどよい。

アブラ。


シロコロよりもちょっとたれが濃い。
やはり、細かい。

チューハイお替り。
さらに、追加。

ガツ酢、それから、前回うまかったトマト焼きチーズのせ、と、
アスパラ。

ガツ酢。

アスパラ。

トマト焼き。


もう一品。

これは、なんだか忘れてしまった。
(写真も見ても自分でもよくわからない。ハラミか。
内儀さんが頼んだものだったのかもしれぬ。)

お勘定は二人で¥5000ちょい。

うまかった。

いい感じに酔っ払った。

自転車でフラフラ帰宅。


しかしここ、うまいもんである。

焼きとん、もつ焼きや、なのだが、
やはり一つ頭が出ている、というのか、
もつ焼きや、焼きとんやの枠を越えている
のではなかろうか。

いわゆるオーソドックスなもつ焼きや、というのは
例えば、この前書いた上野[カミヤ]のようなところ。

もつ焼き以外のメニューはほとんどないが、
ものもよいのだろうし、焼き方にも細かく神経を
使っているようでうまい。

あるいは、最近はいっていないが、浅草観音裏の[喜美松]
なんというのもそうかもしれない。

最近でき星のチェーン店や、場所がよいので客が入る、
どこかのガード下は論外として[ま〜ちゃん]の味は
食後感が従来の焼きとんやとは大きく違っている。

これはなんであろうか。

見た目は串に刺さった焼きとんでよいものを丁寧に
焼いているのは、オーソドックスでうまい店と
ほとんどかわらない。
オーソドックスな店でも、野菜焼きくらいはある。

前回ここにきた時に、フランス人らしい若いカップルがいたが
ちょっと大げさなようだが、ここはなにかフレンチのコースを
食べた終わったような感覚なのである。

丁寧な仕事に加えて、味付けなのであろうか。
タレでも一般のものとも違うのかもしれないし、
さらに、同じたれでもものによって使い分けてもいそうではある。
あるいは、シロコロの脂を落とすなど、モツの下拵え
などもありそうである。

あと、もう一つ。
味もそうなのだが、店の雰囲気、含めて、ヘンに小洒落ているのではなく
焼きとんやとして、センスがよいように思うのである。
つまり居心地がよい。

こんな店だからいろいろなものを食べたくなる。
一人でくるよりも、三人以上でもなく、
やはり、二人というのがよいかもしれない。

通い甲斐のありそうな店である。

 

 

台東区台東4丁目6−1
TEL 03-3835-1758

 

 


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