断腸亭料理日記2014

オムライス

11月3日(月)第一食

連休三日目。

第一食。

昨夜炊いた飯があったので
チキンライスを作ろうかと思い付いた。


毎度書いているように、チキンライスというのは
私のそうとう上位の好物、である。

浅草の[ヨシカミ]でも、日本橋[たいめいけん]でも
外の洋食やへも、ほぼ間違いなく頼む。

むろん、自作もする。

チキンライスというのは
子供の頃の「お子さまランチ」に山型に抜いて旗を立てて
置かれていたあれ、である。

結局、子供の味覚が抜けていない、と、いうことなのであろうが、
うまいのだから仕方ない。

冷飯が、あれば作りたくなる。
しかしそれでは、切りがなくなるのでセーブしているくらい。

それで作るのはちょっと久しぶり、かもしれない。

作る。

冷蔵庫にストックしてある
鶏もも肉をレンジで解凍する。

と、思い付いた。

せっかくなので、今日はオムライスにしようかと。

これもなん度か書いているが、チキンライスは大好物だが
オムライスというのはそれほどでもない。
(そもそもオムレツがあまり得意ではないのである。)

それで、今までチキンライスは数多く作っているが、
オムライスは数えるほどしか作っていない。

従って、オムライスの、フライパンの柄をトントンと叩いて
玉子でくるむ芸当もできなければ、むろんタンポポオムライスも出来ない。
(そもそも、ゆで玉子に始まって、だし巻きなど、
玉子料理全般が苦手。私には鬼門、と、いってもよい。
やはり、玉子料理は火加減が大きな問題である。)

しかし。

料理を趣味にしていて、こんな文章を毎日書いていて
そんなことでは、やはり済まなかろう。

やってみるか、オムライス。

玉ねぎをみじん切り。
解凍した鶏もも肉は半分ほどを
賽(さい)の目に切る。

フライパンにバターを落とし、玉ねぎ、鶏肉を炒める。

火が通ったら、ブランデーを入れフランベ。
塩胡椒。

と、ここでちょっとストップ。

冷飯をレンジ加熱。

チャーハンもそうだが、
ご飯は温かい状態で炒めるのが鉄則。

1分ほど加熱しフライパンへ。

入れたらすぐに強火でほぐしながら混ぜる。

つぎにケチャップを入れるのだが、最近は
ケチャップを混ぜる前に一度煮詰める、というのを
やってみている。

フライパンの真ん中を開けて
ここにケチャップ。それから今日は
ウスターソースも。

ふつふつとしてくるまで待ち、合わせる。

OK。

さて、玉子である。

玉子は多い方がよいか。3個。

割りほぐしマヨネーズを少々混ぜ込んでおく。
これは隠し味。

別のテフロンのフライパンを熱くする。

またまたバターを落とす。
やはりバターの方がうまかろう。

バターが溶けたら、ザッと玉子を流し込む。

よくプロは菜箸で玉子をかき混ぜているが、
あれを真似してみたり。

ん!、固まってきた。
半熟。

火を止め、チキンライスを玉子の上に細長くのせる。

トントン、は、無理でもフライパンの上でくるんでみたい。

菜箸で玉子をつまみ上げ
チキンライスの上に二つ折りに、、、。

ダメだ。

きれいな二つ折りにならず、
斜めに、、、、。

玉子は時間との勝負。
クズクズはしていられない。
あきらめは早い方がよい。

フライパンの上に皿をのせて
ひっくり返す、いつもの手、だ。

ほい!

OK。

ケチャップを飾る。


(玉子が大きいのでごまかせているが)柏餅になってしまった。

その上、薄っすらと焦げまでついている。

まあよい。

別段、食えぬわけではなし。

しかし、こんな調子では、トントン、が会得できるのは
いったいいつになることやら。





断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 |

  



BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2014