断腸亭料理日記2015
4月4日(土)第一食
さて。
土曜日。
カレーが食べたくなった。
皆さんもそうだと思うのだが、しばらく食べていないと
食べたくなる。
カレーというのにもご存知の通り色々あって、
お母さんの作る家庭のルーのカレーから、社食や学食のカレー、
欧風カレー、本格的なインドカレー、あるいはカレーうどん、
そばのカレー、その他、いろいろ。
私の場合、外では社食のカレーのようなものは
まず食べない。
カレーを外で食べるとすると、もっぱらインドレストランの
インドカレー。
ノーマルなカレーでは、好物なので洋食やなどの
カツカレーぐらいに絞られる。
それで、しばらくカレーを食べないということが
起きてくるのである。
この前の回鍋肉に使った豚ばらスライスの余りを
冷凍庫に突っ込んでおいたので、これを使おう。
豚ばらスライスというと、前にも書いているような気がするが
新宿紀伊国屋のB1にある[モンスナック]を思い出す。
古い店で、高校の頃からよく食べていた。
今は味が変わっていると思うのだが、あれはうまかった。
再現しようとしたこともあるが、うまくいかぬ。
どうせ記憶に頼った味なので、そうそう再現はできぬのであろう。
ともあれ。
豚ばらスライスでスープカレーを作ろう。
スパイス強めのインド式ではなく、日本のルー式を基本に作ろう。
まずは豚ばらスライスを解凍、一口に切る。
玉ねぎ。
これは、新玉ねぎがまだ一つある
これを使ってしまおうと思うのだが、やはり玉ねぎの
旨みを出すためにはいささか心もとなかろう。
最初に炒めるのは普通の玉ねぎを使い、
新玉ねぎは、後から入れよう。
切った豚ばらスライスと普通の玉ねぎのスライスを
フライパンで炒める。
豚ばらから入れ、強火で油を出し軽く焦げ目をつける。
玉ねぎも入れ、これも強火のまま。
しんなりして、旨みを出すためにさらに軽く焦げ目がつくまで。
OK。
煮込み用の鍋に移し、水、コンソメ顆粒少々、ローリエ数枚。
煮立ったら、ゴールデンカレーのルウを1かけらだけ。
ここにさらに、S&Bのカレー粉赤缶、辛みを増やすために、
レッドペッパー、塩も入れ、弱火で煮込む。
ちょっと味見。
なんとなく物足りぬような、、。
新玉ねぎはここで入れる。
ざく切りにし、そのままではなく軽く炒める。
インドのカレー用乳脂、ギーで炒めてみようか。
うまくなるかもしれぬ。
軽くしんなりしたら、鍋に入れ、しばらく煮込む。
塩を入れて、味見。
う〜ん。
やはり、まだ物足りない。
ルウ一つでは、旨みは少ななかろう。
そうだ!、忘れていた。
トマトだ。
インド式のカレーだとトマトは必須であるが、
今日は頭になかった。
これでだいぶ変わるであろう。
トマト缶、カットのもの一缶を入れてしまう。
これで、万全だろう。
トマトの赤色が強くなるので、カレー粉と
ターメリックを足す。
30分ほど煮込み。
味見。
後から、ギーとトマトを足したため、けっこうこってりに
なっており、また、煮込むのがそこそこ長くなったので
玉ねぎは溶け始めている。
まあ、これでもよいか。
インドカレーと家のカレーの中間のようなものができて
しまった。
これでビール。
一先ず、つまみとして、食べる。
新玉ねぎを炒めるだけなので、そうそうギーは大量に使っていないが、
だいぶこってりな印象。
レッドペッパーもそこそこ入れたので、辛みはそうとう強め。
出来上がりとしては上々であろう。
ご飯も炊いて、食べよう。
今日は、ちょいと土鍋で炊いてみようか。
炊き方はいつもの鍋で炊くのと同じ。
ここから研ぎ始めたので、1時間半程度浸水の後。
炊き上がり。
いつものホーロー鍋よりもうまく炊けたかもしれぬ。
ちょっと堅めで、カレーにはちょうどよい。
(オートで撮っているので白は飛びがち。白いご飯の写真は難しい。)
土鍋で炊くのが流行っているので、なんとなく
逆にさけていたのであった。これからは土鍋にしようか。
盛り付け。
また、ビール。
ちょいと呑みすぎ。
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