断腸亭料理日記2015

ムール貝白ワイン蒸し

7月18日(土)夕

今週は台風などもきていたが、
一週間が終わり、連休。

土曜日はどうせ毎度のごとく、呑んだくれ。

午後、ちょいとした買い物があり、
ついでになにか肴を調達に出る。

買い物はウナコーワ。
出先はアメ横。

いつもの魚やへくる。

う〜ん。

イマイチ。

河岸が休みか。

鯵、解凍ものの秋刀魚。
小さな鰤(ぶり)、鰹、この二種は一本¥1000。

この前うまかったので、鰯がないかと思ったのだが、鰯はない。

太刀魚。

このあたりまではいつものもの。

ちょっと珍しいか、ムール貝。

もう一軒、みてみようか。

アメ横には塩干ものだけではなく、鮮魚を扱っている家は
そう多くはないが、もう一軒。

やはりこちらも似たようなもの。

よし。

ムール貝だ。

買ってみようか。

最初の家に戻る。

ムール貝というのは、自分で買った記憶というのは
随分以前にパエリアを作って以来かもしれぬ。

例によって、随分量があるが、うまいものである、
全部ワイン蒸しにしてもいいか。

500円也。

ウナコーワも買って帰宅。


洗って、塩水に漬けておく。

ムール貝というのは、まさか輸入ではなかろう。

調べてみると、出回っているのはおそらく国産。

元来、ムール貝というのは和名を
ムラサキイガイというらしい。

ご存知の通り、フランス、イタリアなど
ヨーロッパで盛んに食べられているもの。

日本沿岸には、在来種のイガイというのが
あったらしいが、大正期に欧州種のムール貝、
ムラサキイガイが移入され、瞬く間に全国に
広がり、在来種は数を減らしたらしい。

なんだか先日のミドリガメを思い出す。
食べられてうまいものなら、国産種を減らしてもよい、
というのも、まったく人間の都合のよい話しではあるが、
むずかしいものである。

ともあれ。

切れに洗って、貝殻の間から出ている髭のようなものを
取り、貝殻についている凸凹も貝どうしをこすり合わせて
きれいにする。
が、途中までやって、全部を取るのは面倒になった。
まあいいか、テキトウにやめる。


にんにくをみじん切りにし、炒める。


香りが出たら、ムール貝を入れる。

ん!。

これで炒めるのだが、鍋では小さかった。
フライパンに移す。

軽く、ソテー。


ここで白ワイン。
煮立てて、アルコールを飛ばす。

アルコールが飛んだら、ふたをして、煮る。

時折様子をみると、段々に貝殻が開いてくる。

貝というのはこれだけあると、開かないものもある。

最後まで開かないのはあきらめて、
大きなボールに盛り付け。


レモンと、エクストラバージンオリーブオイルを
まわしかけて、食べる。

やっぱり、ビール。

ムール貝というのも、うまいもんである。

白ワイン蒸しというのは、誠に簡単な料理と
いえるほどのものではないが、うまい。

浅蜊でも蛤でも酒蒸しがうまいが、
それらにまったく劣らない。

やはり、これは在来種ではなく、
ヨーロッパのものだからであろうか。

あるいは、今どのくらいどこで獲れて
どのくらい出回っているのであろうか。

また、食べたいものである。



 


断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2013 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 |




BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2015