断腸亭料理日記2015

上野・餃子・昇龍

6月29日(月)夜

さて。

餃子、で、ある。
こう暑くなってくると食べたくなるものといえば、
もう一つ、餃子、ではなかろうか。

むろん、焼き餃子。

餃子がきらいな人というのも少なかろう。
やはり、これも国民食といってもよいのであろう。

皆様であれば餃子といえば、どこであろうか。

店ではなく、家庭の、という方もおられよう。

私の場合は、自作をするとすればいわゆる普通の
焼き餃子ではなく、中国風の野菜の入らない点心の餃子である。

普通の餃子が食べたくなると、自作ではなく
外で、ということになる。

餃子というと、東京でも著名な店も多いし、また地方でも
宇都宮だったり、浜松であったり、いろいろな名前が出てくる。

さて、そこで、で、ある。

では、うまい餃子というのは、どういうものなのか、
という問題である。

実はこれ、私自身は人によって大きな差があるのではないか、
と思っているのである。

私も例えば都内でもうまいといわれるところのものを
いくつも食べているが、今のところびっくりするほど
ダントツにうまいというものに出会ったことがない。

これはなにかというと、もしかすると焼き餃子というのは、
ある一定以上はそう大きな違いがないのではないかと、
いうことなのである。

そこそこのセオリー、例えば、よく練るとか、を押さえていれば
家庭でもうまい餃子はできる。
それ以上の違いは出しずらい、のではなかろうか。

よく羽根つき餃子などというのが話題になるが、
これは実際のところ餃子の本質ではない。

そうするとどういうことになるのかというと、
人それぞれの好みということになろう。

店の雰囲気だったり、値段、形、大きさ、その他での
好き、嫌いということになっているのではなかろうか。

と、いうことで、私の好きなのは大きいもの。

それで、上野[昇龍]のもの。
もうここなん年も決まっている。

かなり以前にこの[昇龍]のことをこの日記に書いた時のこと、
「ここ、うまいか?」というコメントを
読んだ人にもらったことがある。

まあ、根本的に、人がうまいといっているものに
「うまいか?」というコメントはナンセンスである。

友達でも家族でもない人間にいわれる理由はない。
人の好み、大きなお世話である。

その上「うまいか?」の理由に、ジューシーではないから、
ということをいう。

これはもっとナンセンスである。

前にも書いていると思うが、焼き餃子は本来ジューシーなもの
なのか、ということなのである。

大方グルメマスコミの影響だと思う。
なんでもジューシーですませてしまう。

例えば、皮で密閉して蒸している小龍包ならば
汁気が多く、ジューシーでよい。

焼き餃子の場合は水を入れて蒸し焼きにする間に、
汁気は一度外に出て、煮詰めてもう一度皮に戻る、
という挙動をしていると思っている。

あるいは、皮を完全に密閉していない焼き餃子も以外に多くある。

こんなものはジューシーであるはずがない。
だが、うまいものもある。

世の中の焼き餃子でジューシーさを売りにしているものも
あろうが、ジューシーさのみを焼き餃子に求めるのは
おかしな話であると思っている。

ゴタクが長くなってしまった。

まあ、人がどう思おうが、自分でうまいと思うのであれば
それでよい。特に焼き餃子というものはそういうものでは
なかろうか、というのが私の今日の結論。

と、いうことで上野[昇龍]。

場所は、アメ横、海苔屋のガード。
これでおわかりの人は、そうとうな上野通(つう)。

上野と御徒町の間ににはなん本かガードがあるが、
なぜか海苔屋が二軒並んでいるところがあって、それが目印。

NHK連ドラ「あまちゃん」のアメ横女学園の舞台とされた、
アメ横センタービルの三角形の頂点のすぐ北のガードである。

近くにもう一軒あるが、本店はこのガード下のカウンターだけの小さな店。

お世辞にもきれいとはいえず、いかにもアメ横ガード下という雰囲気。

店の前、外で持ち帰り用のものを売っていたりするが、
その脇を通って狭い店に入る。

おばちゃん(あるいはオジサン)に、一人といって、
空いている席に座る。

座ったら頼むのは、瓶ビールと餃子、のみ。

餃子が大きいので、一人ならばこれで十分。

ビールとお通し。


ここの瓶はサッポロラガー。
お通しは小皿にのったもやしのナムル。
ほどなく、ヘイ、オマチ、と、餃子が置かれる。

一人前、4個。

大きめの取り皿に、酢じょうゆラー油を作って、


ガブっと、かじりつく。

やっぱり、夏は餃子だよね。

ご馳走様でした。



03-3832-0847
台東区上野6-10-14


 

 


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