断腸亭料理日記2015

断腸亭料理日記2600号達成!

昨日配信号で書き忘れてしまったのだが、
昨日で2600号、今号で2601号となった。

ご愛読の皆様方に感謝申し上げる。

この断腸亭料理日記を定期的に書き始めたのが2004年の3月。
そこから数えて2600号ということである。
数え間違い等多々あろうがまあ、大きくは違ってはいなかろう。

実際にはこの日記はそれ以前、ブログなどまだこの世に登場する以前、
98年から不定期にホームページの日記として書いていた。
それが、一大決心をして、メルマガ、はてなのブログ、本家のページと
まったく同じ内容だが、金土休みで週5回、休みなく書く、
というのを日課にしてきた。

その2004年から数えても12年。

よくもまあ飽きずに、いや飽きてもいるのだが
同じようなことを書いているものであると、我ながら
関心をする。
いや、それ以上に、もちろん入れ替わってはいるのだろうが
わずかながらでも、飛び飛びでも、読んでいただいている
皆々様に対しては、感謝の言葉しかない。
有難く御礼申し上げる次第である。

継続は力なり、などというが、新規な内容もそうはなく、
まさに相変わらず、毎度愚にもつかぬ駄文を書き散らし、
世の中の害になっているような気もする。
(今さら反省しても遅いが。)

私も五十を二つもすぎて、目もわるくなり、根気もなくなり、
そうそう新しいことを始めるというのも難しくなっている。
また、年齢とともに思考の柔軟性も少なくなっていることを
反省とともに実感している。

サラリーマンとして仕事を続けながら、書いているわけである。
この日記は自分にとっては、バランスを取るある種の振り子
のようなもので、他ならぬ書いている本人にとって必要不可欠な
ものであるのが、偽らざるところ、なのではある。

一方で、なにかを世の中に伝えたいから書いている。
これも紛れもないことではある。

そういう意味では、伝えたい内容が変わっておらず、
引き続き伝えたいのであれば、同じ内容でも、
繰り返し書くということは、無意味なことではないのであろう。
そう思って書いていることもある。

ただ、あまりにも新しいことがない、
というのは、皆様に失礼なことである。

言い訳のようではあるが、自分に足りていない
中身として、歌舞伎というテーマを挙げて、数年前から
年に数回ではあるが、観て、調べて書くようにしている。

ただ、アクセスログなどをみると歌舞伎の回は、
あまり人気はないようではある。
難しい問題ではある。

今まで書いてきたこの日記のテーマである、食い物、落語、
江戸・東京。これらと歌舞伎が、あまり重なっていないのか。
あるいは私の歌舞伎へのアプローチが読者の皆様と
合っていないのか。悩ましい。
(また、元々の歌舞伎ファンの方と、私が重なっていない?。
まあ、これは当然のような気もしているが。)

また、フィクションを書いてみるか?!。
これは一度だけ書いているが、反省することしきり、
というのが正直なところであった。
とても日記のようなペースでは書けない。

まあ、考えてみれば、この日記も最初の頃には、
文体、長さ、内容のその他、ノウハウというのか、
ペースのようなものをつかむまでには時間がかかっている。
そうそう簡単なものではない。
半年くらいこの日記とは別に書いてみて、といった準備を
しなければいけないことがわかった。

私の『断腸亭錠志』としての活動のようなものは、
この日記から派生して数年前にNHK文化センターの
「下町歩き」の講座をやらせていただいたこともあった。

この経験から、先の歌舞伎という喫近の課題も見つかったし
また、講座のために、それまでは場当たり的に調べていたものを、
集中し、かつ物凄い勢いで調べ、勉強をする機会を得て
江戸・東京の文化、歴史の理解は私なりには大きな
進歩をしていると実感している。

ただこういう講座の先生をする、というのがそもそも
私の人(ニン)なのかというと、そうでもなさそうな
気もしてはいる。

一方で、落語を演ずるということ。
これは、数年前に母校(高校)の文化祭という機会で
演じさせていただくことがあり、私自身はとても
たのしかった。
しかし、ここ数年の間ではこれっきりで、新しいネタを
憶えたりすることもなく日がすぎている。
なかなかこの年齢になると、新たに憶えて、例えば、
以前やったような自前で会をするといったパワーが
出ずにいる。

サラリーマンとすれば、震災を機に仕事と環境が
大きな変化をし、あれから4年、まだまだ道半ばだが、
ある程度目鼻が付き、落ち着いてきてはいる。

なにか言い訳のようなことをぐずぐず書いてきてしまった。

現在、断腸亭錠志五十二歳と三か月。
身体も年齢相応にガタがきていることも確かである。

おそらくこの日記は、先に書いたように
サラリーマンをしていれば、おそらく私自身の
欲求から続けていくのだと思われる。

ただやはり、繰り言ばかりでは読んで下さる皆様に
申し訳ない。その思いも大きい。

大きな新機軸をこれから展開するのは、
望めないような気もするが、それでも、なにをしていくのか、
少しずつ考えながら、また、この日記では中身に多少なりとも
新味を加えていければと、考えている。

『断腸亭料理日記』26000号、大層なことはなにもないが、
ご愛読御礼とさせていただき、
また、引き続いてのご愛顧をお願いする次第である。

 

 



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