断腸亭料理日記2015

上野・もつ焼き・カミヤと蕎麦・翁庵

11月21日(土)夕

さて。

土曜日。

午後、内儀(かみ)さんとともに携帯を替えに出る。
家族割りにしているので、同時に、である。
2年半ほど使っていたスマホだが、機種はもちろん
キャリアも替えたので、2時間ほどかかって、終了。

16時頃、稲荷町の携帯ショップを出る。

内儀さんが腹が減ったというので
一杯やるか。

ここからだと、そう。
もつ焼きの[カミヤ]へいこう。

浅草通りを上野方向に歩く。

ん!。

蕎麦やの[翁庵]。

中味は、街の蕎麦やだが、それでも味のあるところ。
戦後の建築であろうと思われるが、今となっては
珍しい木造建築の昭和なそばや。

ここで、ねぎせいろ、もいいな。

ねぎせいろというのは、
せいろの蕎麦を、小さなかき揚げの入ったつゆで
食べるもの。

先にもつ焼きで一杯やって[翁庵]に
まわってもよい。

[カミヤ]をのぞいてみよう。

[翁庵]の先の路地を左に入って左側。

開いてる、開いてる。

開けて入ると、土曜日のさすがにこんな時刻、
先客は小さな子供二人にお父さんとお母さん。

この店は以前は昭和通り沿いにあったが
再開発でここに移ってきた。
前の店から、たまに顔を出していたが、
ここにきてからもなん回かきている。

細面に短髪、いい男のお父っつあん。
年はいくつくらいであろうか。
同年輩か上、、いや、意外に若いのかもしれぬ。
なんとなく、顔を覚えてくれているようで
いらっしゃい、と、迎えてくれる。
無口で、柔和。

内儀さんとともに、カウンターに座る。
お父っつあんが炭火でもつ焼きを焼いている
正面。

私はレモンサワー、内儀さんは生で、
焼きとんは塩で、一人前ずつ。

レモンサワーと、お通しの大根のお新香。

糠漬けであろうか、ちょっと古漬けになっているのが
なんともうまい。

もつ焼きもくる。


女将さんか娘さんか、ちょっと年の離れているような
お姐さんが運んでくれる。

焼けたそばから、二、三本ずつ運んでくれる。


お新香、うまいので、お替り。




これで一人前終了。

レモンサワー二杯呑んで、お勘定。

ご馳走様でした〜。

店を出る。

浅草通りに出て、予定通り[翁庵]へ。

玄関に「新そば」の貼り紙。
暖簾を分けて、入る。

こちらはにぎわっている。

テレビでは、相撲中継。

窓側の囲炉裏端のような席があいていたので
相席で座る。

ねぎせいろの前に、、、

お酒、お燗をもらって、肴は、、なにがよかろう。
かつ煮でももらおうか。

お酒と枝豆。


ここは奥に薦被(こもかぶ)りの樽が置いてあるが
白雪で、辛口。

かつ煮もきた。


お酒をもう一本。

呑みおわり、ねぎせいろ。


ここの蕎麦は白く細い、砂場系。
いかの入った小さなかき揚げをつけ汁にひたしてあるもの。

東京でも珍しいと思うが、この形は、室町の[砂場]が元祖であろう。

そばの感じからも、なんらか関係があるのかもしれぬ。

隣のテーブルに座ったもじゃもじゃ頭に丸い眼鏡を掛けた
20代であろうか、若い白人のお兄ちゃんが、私達のねぎせいろを
指して、アレくださいと頼んでいた。

慣れないと、食べずらかろう。

そばは、全部つゆにつけちゃだめだよ。

ともあれ、うまかった。

ご馳走様でした。

勘定をして出る。

なんとなく、充実の夕べ、で、ある。









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