断腸亭料理日記2016

断腸亭の夏休み・モルディブ2016 その9


モルディブ最終日のダイビング。
イルカ登場からもう少しいくと、現れた。

真っ白いサンゴ礁の洲に、なにやらテントらしきもの。


なにかといえば、ウエディング、とのこと。

は〜。
どこの国の人か。 
わからぬが、なるほど。
これは思い出に残るであろう。

あ〜。
そういえば、イスラム系とみられるいかにも
ハネムーンカップルというお客を見かけていた。
彼らかもしれない。

女性がベールで目だけを出した黒の完全武装の服装で
男性は短パンにTシャツ、ビーチサンダル。
髭を生やしたやさ男のイケメン。年齢は20代中盤か。
女性もきっとあちらの方なので美人なのであろう。

彼らの姿は我々から見ると妙に映るが、彼らにとってはこれが
むろんあたり前のはず。

また、私などにはイスラムでアラブあたり、というのは
わかるのだが、実際にどこの国なのかは、まるで分らない。

アラブあたりといってもパキスタンあたりから、イラン、
イラク、紛争地域のシリア、このホテルの本拠のUAE、
その他、ペルシャ湾岸国、サウジアラビア、エジプト、
さらにモロッコまでのアフリカのイスラム国、、、、。

こんなリゾートにハネムーンにくるのだからお金には
困ってはいない。いやそこそこある?。立ち居振る舞い、雰囲気は
そこそこちゃんとしているので、ある程度の教育は
受けており、家庭環境も上の方。だとすると、どのあたりの
国なのか。UAEなど湾岸国か、、。
おそらく見る人が見れば、ある程度あてられるのであろう。

ともあれ。

最後のダイビング。
今日は、他にお客はなく、我々だけのプライベートに
なっていた。


クマノミが見え隠れしているが、きれいな
イソギンチャク。

またでた。


サンゴの天敵、オニヒトデらしきもの。

ウミガメ。

内儀(かみ)さんと鉢合わせ。
(本人も亀も当初気が付かなかったようである。)

あとは似たようなもので、終了。

こうして、浮上をするとドーニが迎えにきてくれる。

戻って、ランチ。

やっぱり、ルームサービス。
今日は、中華っぽい、スナッパーのフライに
スイートサワーソースというのを頼んでみた。

やはり想像通り。
中華でよくある魚一匹の丸揚げに甘酢あんかけ。

スナッパーというのは、どう調理してもうまい魚、
で、ある。

夜は、なんだかビーチバーの一杯ただ券をもらったので
飯前にでかけ、二杯ほど。(他の客はなし。)

飯はメインダイニングのバッフェ。

魚(おそらくスナッパー)、下は、いいだこのグリル。

いいだこがモルディブで獲れるのか、なぞであるが、
日本にも入ってきているが、タイあたりの冷凍もの
かもしれない。

珍しく、洋風のスープがあった。
クラムチャウダー。

翌朝。
本格的な雨のよう。最後の日でよかった。

野菜に鶏肉、パイナップルで八宝菜のようなもの。
下が、おそらくアラブ料理で具の入った小麦粉の揚げ物。
右上はポーチドエッグのような玉子料理。
右下は、お馴染みのひよこ豆のディップ、アラブのフンムス。

左下、モルディブカレー、その上が中華のお粥、その右が
インドの炊き込みご飯ビリヤニだが色は付かず、生のベイリーフが
炊き込まれている。
さらに上がチャパティに、甘くないドーナッツ、これも
アラブのものか。

チェックアウトを済ませ、空港までスピードボート。
雨で海が荒れているが、まるでお構いなしで荒波蹴立てて、
すっ飛ばし、到着。

雨で遅れたのでギリギリ。(以前に船が遅れ〆切られ、一日マレで
足止めを食らったことがあった)
ほぼ待ち時間なし、やたらに店が増えていた免税店も覗けずに
慌ただしくボーディング。

雨はやんでいた。

帰路も同様、コロンボまで1時間。
コロンボ空港では乗り換え、1時間ほど。

往路はこの空港にいる色の黒い東南アジア、南アジア、アラブの人々に
なんとなく気おされてしまったが、ジュメイラホテル滞在中に
慣れてしまった。日本は端っこだが、やっぱりアジアの一員で彼らの
仲間であることを改めて認識した。

今さらではあるが、アジアの人々は基本ほぼ、親日なのである。
滞在中のリゾートで働くモルディビアンも親しげに話しかけてきた。
20代前半とみられるウエイターのお兄ちゃんは目の病気があり
いつか日本に行って手術を受けたいと語っていた。
ジュメイラに働きにきていたフィリピン人の男性二人組の歌手も、
我々が日本人とわかると、中国人は嫌いだという。
うるさいし、マナーがなってない。(そうだ!)
そうアジア人の親日の中身には、対中国という関係も大きい。
アラブの人々は、イランをはじめ歴史的に日本には
概ね好意を持っている。(正確にはイランはアラブではないが。)
親日でない国はほぼないと言い切ってよい(むろん中韓以外)。

対中国もありまた、対欧米では緩衝剤というのであろうか、
我国にしかできない仕事がやはりあるはず。

ともあれ。

帰路は、一時間程度余計にかかり、成田帰国。
お疲れ様でした。

これで、断腸亭の夏休み2016、一巻の読み切り。

長々のお付き合い、感謝。




 


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