断腸亭料理日記2016

浅草・ハンバーグ・

モンブラン出前

2月28日(日)夜

さて。

日曜日。

なにを食べようか考えたのだが、
出るのもおっくう。

出前でも取ろうか。

と、思いついたのが、浅草の[モンブラン]。

なん回か書いているが、この界隈、出前が取れるところが
比較的多いかもしれぬ。

まあ、それも蕎麦やラーメンやといった、
昔から出前といえば、定番であったところは
少ないのだが、先日頼んだ、人形町の本格ハンバーガー[ブラザーズ]、
あるいは稲荷町の町の洋食や[ベア]なんというのも出前をする。

この元浅草界隈はオフィス街という側面もありながら、
古くからの金物の細工をしていた職人さん、それが発展した
町工場、といった昔からの家々もまだまだある。
そして、意外にマンションなども多く私たちのように
新たに棲みついた者も少なくない。

土日の出前需要というのも意外に多いのではなかろうか。

まあ、そんなことで表題の[モンブラン]。

店は有名なところなので、ご存知の方も少なくなかろう。

江戸の地図


雷門の前の道、雷門、仲見世に直行する道がある。
まあこれはどなたもご存知であろう。
真っ直ぐ西に行くとT字路の交差点になり、以前はここに
仁丹塔と呼ばれた仁丹の広告がついてる塔があったりしたわけである。
今、この通りは雷門通りといっているが、以前は
浅草広小路といっていた。
広小路というくらいで、幅の広い通りであったのだが、
稲荷町方向にいくと、上の地図のように、広いのは途中までで
あとは細くなる。

今の[モンブラン]のあるのはこの細くなった先。

雷門通りを西にいくと、右側、大海老の天重が看板のそばや
[尾張屋]があって、旧仁丹塔交差点の手前にアーケードの
すし屋通りがあるが、その少し手前。

創業35年などとよく書かれているが、創業の年はよくわからぬ。

今年であれば昭和56年なのだが、実際には
もう少し前なのであろう。

昭和50年代の前半なのか。

浅草の洋食やでは、もっともっと長くやっているところが
ごろごろあるので、別段古くもないかもしれぬが
やはり浅草の名物といってよろしかろう。

店は明るく広い。時分時にはいつもにぎわっている。

メニューはなん種類もあるハンバーグが有名なのだが、
コースだったり、飲み放題、食べ放題などもあって、
ちょっと不思議な感じ、ではある。

不思議といえば、そのハンバーグの種類。
鉄板焼きハンバーグには6種類あって、いわく
フランス風、オランダ風、ロシア風、和風、メキシコ風、
イタリア風。
これにさらに、ハンバーグシチュー、ノーマルとカレーが加わる。

この名前の付け方が、おもしろいではないか。

フランス風はデミグラスソース、
オランダ風はチーズ、ロシア風はブラウンソース、
和風はおろしにんにくしょうゆ味。
メキシコ風はちょい辛のトマトソース。
そしてイタリア風がトマトチーズ。

なんとなく時代を感じさせるというのか、
確かに昔は、こういう名づけ方をするのが
流行っていたような気もする。

ただ、デミグラスソースとブラウンソースの違いが
よくわからないとか、ハンバーグシュチューのノーマルは
デミグラスソースの煮込みなのだが、違いといえば
ソースの量?。
まあ、突っ込みどころ満載で、とっても愛すべきところ
ではある。

内儀(かみ)さんと二人で取ったのは、
私がハンバーグシュチュー1080円也で、内儀さんはロシア風950円。
ご飯なし。価格は税込で店と同じ。

ハンバーグが看板ではあるが、洋食やであるので、
メニューはハンバーグ以外にもカツレツ、エビフライ、ナポリタン、
ステーキなどなど各種あって、出前でも頼める。

頼んでから30〜40分できたか。

こんな感じに袋に入っている。


中は、出前用のプラスチックの容器入り。


これが、ハンバーグシチュー。

デミグラスソースたっぷり。

ハンバーグ自体は他のものと同じであろう。
ゴロっと大きな俵形。

これがどうしてどうして、なかなかうまい、のである。

ハンバーグは、ナツメグが効いたオーソドックスなもので
懐かしいといってよい味。
むろん、ジューシー。

そしてデミグラスソースがまたうまい。
うまみたっぷりでコクがあるが、角がなく
食べやすい。

ごれがご飯に合うデミグラスソースである。
今日はご飯はないのだが、、。

先日、話題の五反田[ミート矢澤]のハンバーグを
食べてみたが、私とすればこういうオーソドックスな
ものの方が、やはりうまいと思うのだが、
いかがなものであろうか。

ご馳走様でした。





モンブラン





 

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