断腸亭料理日記2016

中華丼

1月17日(日)第一食

さて。

日曜日。

昨夜のTBS「新チューボーですよ!」。
五目かたやきそば、で、あった。

ご存知の通り、あんかけ、なのであるが、
中華の五目あんかけ、と、いうのは、うまいもんである。

特に、あんかけに入る野菜、、葉物野菜、さらに、白菜のうまさである。
白菜の場合、透明なあん(餡)が私は好きだが、よい加減に
火が入った白菜はうまい。

このところ、白菜、キャベツなど、安い。
12月が暖かかったから、という。

これは作るしかあるまい。

かたやきそばは、うちの内儀(かみ)さんが得意ではない
というのもあって、ご飯にかける、中華丼を作ることにする。

その他の具は、青物で小松菜、ヤングコーンあたり。
椎茸、きくらげ。これは乾燥もので、うちにある。

肉系は、モツなどはどうであろうか。
モツは焼きそばの餡にも私は使うが、うまいものである。
海老は必ずしも入らなくてもよかろう。

ご飯がないので内儀さんにいって、炊いておく。

乾燥椎茸ときくらげを湯に入れて、買い出しに出る。

ハナマサ。

白菜は半分。

小松菜は一把。

ヤングコーン1パック。
数年前はまだ珍しかったが、もはや定番でいつでもある。

タン、ハツ、ガツなどの豚モツの赤ものミックス300円ほど。

冷凍海老もみたが、1〜2年前であろうか、
一度値が上がってあまり下がっていない。
なし。

作る。

白菜は、一枚を縦に半分に切って、厚い部分をそぎぎり。

小松菜は5cm程度に切って、茎の部分と葉の部分と分けておく。

ヤングコーンは縦に半分、横に半分、つまり1/4。

もどした椎茸もそぎ切り。

きくらげは、一口程度の大きさ。

モツは、切ってあるので、洗うだけ。

都合、6目。

野菜は湯通し。
肉はそのまま炒める。
炒まったらスープを入れてとろみをつける。

中華は段取り。すべて用意をしなくてはいけない。

スープ用に椎茸のもどし汁に中華の素(味覇)を溶かしておく。

これですべていいかな。

野菜湯通し用の湯を鍋にわかす。
沸騰したら、ヤングコーン、白菜、小松菜ともに厚い部分を投入。
葉の部分は直接炒めよう。
火が通ったら、冷水に放し、水を切っておく。
白菜、小松菜よりもヤングコーンが火が通りにくく、
ヤングコーンを先にするべきであった。
ヤングコーンに合わせたので、ちょっと葉物が熱が入りすぎか。

中華鍋を一度焼いて、油をまわし一度捨て、再度油投入。

モツから投入。
よく火を通す。
塩胡椒で下味。

湯通しした野菜と葉の分、椎茸、きくらげを投入。

軽く合わせて、すぐにスープ。

味付け。
塩、胡椒、紹興酒。しょうゆ少々。

味見、OK。

水溶き片栗粉でとろみ付け。
私の場合、ゆるめになりがちなので、多めを意識。

OK。

できた。

ご飯を盛った皿に、かける。

 


海老やらにんじんやら、赤味がないので、なにか黒っぽく
なってしまった。

酢をかけまわして、食べる。

白菜も小松菜も心配したほど火が通りすぎている
ということもなく、うまく仕上がった。

塩味スープの餡と柔らかくなった白菜、小松菜の
取り合わせが、しみじみと、うまい。
餡が染みたご飯もまた、うまい。。

「中華丼」と書いてきたが、以前は五目うま煮丼、
なんという名前で呼ばれていたような気もする。
そうである。うま煮、で、あれば、「八宝菜」なんというのも、
今はあまり聞かない名前のように思われるが、ほぼ同じものであろう。

そういう意味では、我々日本人に長く馴染んだメニュー
といってよいのであろう。

中国では複数の野菜と肉、魚介類などを一緒に炒めて
あんかけにしたものというのは、至極あたりまえのおかずで
焼きそばにかけたり、このようにご飯にかけたりして
食べているのであろう。

子供の頃、野菜が嫌いだった私は、どちらかといえば
野菜中心のこの料理が苦手であったが、大人になり、
街の中華やで食べるようになり、往々にして東京の
こういう店は味が濃いめなのだが、特に白菜がうまい、
と、思うようになってきた。

白菜の食べ方としては、鍋などが一般的ではあるが、
これは遥かにうまく、かなりの高ランク、なのではなかろうか。
そして、白菜にはやっぱり麺ではなく白いご飯。

うまいもんである。




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