断腸亭料理日記2016

断腸亭の年越し2016

2016年平成28年 丙申

明けましておめでとうございます。

毎度ご愛読ありがとうございます。
断腸亭料理日記、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

また、あわせまして皆様の本年が幸多き一年と
なりますよう、お祈り申し上げます。


12月31日(木)、1(金)

さて。

年が明けたのだが、珍しく寝込んでしまった。
風邪、で、ある。

旧臘(きゅうろう)箱根から帰宅する頃から
熱が出はじめ、鼻と咳で、以来ずっと寝込むことに
なってしまった。

大晦日には毎年、神田の[まつや]に年越しそばを
買いに行くのを行事にしていたが、これも行けず、
内儀(かみ)さんに頼む羽目に。

大方、気のゆるみであろうが、
なんだか、私のこの一年を占うような
年越しかもしれぬ。

ともあれ。

当年は五十三になる。
年が明けても私自身は取り立てて新たな
抱負というようなものは、今さらないのだが、
仕事にしても断腸亭にしても、やるべきこと、
できることを着実にしていくだけであろうと、
考えている。

目出度さもちう位なりおらが春  一茶


さて。

大晦日。
内儀さんが買ってきた、神田[まつや]のそばで
年越しそばから。


神田[まつや]の年越しそばはもう20年以上は
買ってきて食べている。

池波先生は[まつや]の店で食べるのを
習慣にしていたが、私は生蕎麦を売っているので
毎年予約をして、買ってきて夜、家でゆでて食べる。

紅白を視ながら9時、10時頃。

そば三人前と缶入りのつゆとねぎがセットに
なっている。

今年は鴨鍋にしようと鴨肉があったので
脂身と身を少し叩いてつゆに入れて、鴨汁せいろ
にしてみた。

お節も例年通り買ったもの。


これも頼んでおいて、大晦日の午前中に
届けてくれる。
会社のそばの鮨やのもの。




三段で、定番の二段に混ぜ込みの鮨が一段。

毎年同じなのだが、鮨やなのでちゃんとした
江戸前仕事ができていて、どれもうまい。

そして、雑煮。

元朝、起きて火鉢の火を熾し、餅網を用意し
角餅を焼く。


やっぱり餅は炭で焼くにかぎる。


これが我が家の雑煮。
家によって多少は違っていようが、
これが東京風。

鶏がらでしょうゆの澄んだつゆ。

具は小松菜、鶏肉。
三つ葉を散らしたもの。

ほぼ完全に寝込んで、産土神の鳥越神社への
初詣にもいけず29日から酒もほぼ一滴も呑まない
私にしてはめずらしい年越しであったが、
毎年の決まりもののこれらだけは祝うことができた。

やはり、正月くらいは毎年同じことをしたい。

皆様のお正月はいかがであったろうか。

今年が平穏な一年になることを
祈念する。









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