断腸亭料理日記2016

ガパオライス?

7月13日(水)夜

暑さのために、カレーやら
辛いものばかり食べている。

この間の南インド料理やでビリヤニにもなっていたが
ちょっと家でも食べたくなり、かの
タイ米、ジャスミンライスを買っておいた。


5kg、3,000円弱。
意外に高い。香り米というのでプレミアが付けてある
ようである。)

これでなにを作ろうか、で、ある。

思い付いたのが、タイのガパオライス。

タイというのは実は私、行ったことがない。

なぜか。

タイ料理が嫌いだから。
いや、ダメだから。

むろん、タイ国という国になにか含むところがある
というわけではもちろんない。
また、いうまでもなくかの国の人々に
恨みを持っているということも毛頭ない。

タイ料理。
トムヤムクンなど、激辛はいける。
むしろ、好きな料理、で、ある。

では、なにが駄目なのか。
まずは、パクチー。
多量に入ると、まず、食べられない。

もう一つは、ココナッツミルク。
カレーなどにもよく入るが、あれがダメ。
デザートなど甘いものに入るのであればよいのだが
塩辛い、あるいは辛いものに入った場合
とても居心地がわるい。

以前、酢豚にパイナップルが入ると
違和感があったがあれに近い。
あまり馴染のない味の組み合わせに
慣れない、ということだと思われる。
酢豚にパイナップルなども慣れるようになったが
おそらく、食べ続ければ馴染むもの、なのではあろう。

最近、大阪まで新幹線に乗る際に
東京駅付近のビルに入っているタイレストランの
弁当を買って車中で食べたことがあった。
これがガパオライスで、なかなかうまかった、
のであった。
米は、タイ米。目玉焼きがのった鶏の炒め物、ガパオが
のったものであった。

レシピを調べてみた。
すると意外に簡単。
鶏でも豚でもよいようで、玉ねぎにんにく、生姜の
みじん切りを炒め、ナンプラーとオイスターソース同量で
味付けするという。

ただ、ポイントはバジルの葉っぱを一緒に炒める。
ただ、これもよくよく調べると、タイ本国では
バジルではなく似て非なる、その名もガパオという
葉っぱを使うとのことであった。

日本では手に入りそうもないし、面倒なので
バジルもカット。
前記のレシピで行ってしまうことにした。

タイ米は正式な炊き方(蒸し方?)もありそうだが、
これも今回はやめ。電気釜で普通に炊く。

米は軽く洗って、国産米と同じ水加減で
炊きあがりカタメモードで炊く。

目玉焼きをのせるのがガパオライスの肝でもあるが
これも省略。
東南アジア系だったり、ハワイ、韓国などにも
あるか。目玉焼きをのせる料理がよくある。
基本、私、目玉焼きがさほど好きではない。
ただのせているだけであり、別段なくてもよいもの
と思うのである。

鶏肉はもも1枚、1cm弱のサイコロ状に切る。
玉ねぎ1/4個、にんにく1かけら、生姜、にんにくと同量
みじん切り。

フライパンに油を敷いて、にんにく生姜を炒める。
香りが出てきたら、鶏肉を投入。

火が通ったら、オイスターソース、ナンプラーを
各大さじ1投入。
(ナンプラーは拙亭では冷蔵庫に常備してある。)

赤唐辛子(粉)を小さじ1。
調味はこれだけ。

よく和える。

味見。

お。
意外に、それらしい味になっている。
うまいぞ。

炊けたジャスミンライスを皿に盛って、
炒めた鶏肉をぶっかける。

出来上がり。


ビールを抜いて、食べる。

目玉焼きも、彩りの野菜もなにもないので。
かなり殺風景な出来上がりになってしまったが、
これがどうしてどうして、かなりうまい。

にんにく、生姜にナンプラー、オイスターソース。
これに赤唐辛子のちょいとした辛み。
基本味付けはこれだけ、である。

タイでは、これにどんな味、香りなのかよくわからぬが、
ガパオなるハーブが入らねばいけないのであろうが、
前記の四つ(+ちょい辛み)で必要十分。

そして、これがタイ米に実によく合う。
これはやはり、ベトッとした、日本米、ジャポニカでは
合わなかろう。

まさにこれ、いくらでも食べられる。

ちょっとジャパニーズアレンジだが、
夏はやっぱりエスニック系が、よい。




  

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