断腸亭料理日記2016

オムライス

7月26日(火)夜

昨日今日と休んでしまった。

扁桃腺、で、ある。
実は、先週の連休から熱も出て喉が痛かったのだが
ロキソニンを飲んで誤魔化していたのが、悪化。
月曜に近所のクリニック行くと、大学病院にまわされ、
抗生物質を処方されてきた。

4〜5日はかかるという。そうは休んでいられぬが、
二日ぐらいは休まねば、と思って、今日も休みにした。

夕、喉痛と熱であまり食欲はないが、好物のチキンライス、
いや、どうせならオムライスを作ろうかと考えた。

今回は、鶏肉を先にトマトソースで煮込む、
というのをやってみようか。
これは、資生堂パーラーのチキンライスの
レシピであった記憶がある。

カットのトマト缶一缶を鍋にあけ、煮立てる。

ここに1cm程度の角切りにした鶏もも肉を入れ、
赤ワインを少々入れ、煮込む。

オリーブオイル、にんにく、玉ねぎなどを入れるのも
考えたが、クセのあるものはやめにして、赤ワインだけ。
ほぼトマトだけの味をつけるというのが
よいのでは、と、考えた、のである。

これを煮詰める。


なかなか煮詰まらぬ。
ちょっと、トマトの量が多かったか。

まあよい。
そこそこ粘度は高くなったので、OKとし、
軽く塩胡椒だけして、置いておく。

玉ねぎみじん切り、マッシュルームはスライス。


バターを落としたフライパンに入れ、炒める。

透明になってきたら、ソースとともに鶏肉を入れる。


 混ぜて、ここに、ブランデー。
アルコールを飛ばす。

ご飯は今朝炊いたものがあった。

これをレンジの温める。

チャーハンなどもそうだが、炒めご飯は
熱い飯を炒めるのが鉄則。

なんだか逆のようだが、熱い方が粘りが出にくいのである。

温まったら、投入。


よくほぐし、混ぜる。

真ん中にスペースを作り、ケチャップを投入。

しばらく加熱し、ケチャップを煮詰める格好。

フツフツとしてきたら、全体を混ぜる。

塩胡椒をし、味見。
先に鶏肉とトマトソースを入れているので、
いつもよりはケチャップは少なめ。

OKかな。


 

置いておく。

玉子の用意。
丼に、全卵二個。
よくほぐし、少量のマヨネーズ。


マヨネーズはなにかで読んだ裏技。

別のテフロンのフライパンにバターを溶かす。

ほぐした玉子を投入。

玉子料理は難しい。
温度との戦い、一瞬の判断。

なんどやってもこうだ、という感じがつかめない。

よく、プロは投入後、菜箸でまだ固まらぬ玉子を
かき混ぜたりするが、、、かき混ぜようと、菜箸を探しているうちに、、
あっという間に、固まってしまった、、、。

バタバタしているうちに、破れ、ができてしまって
そのまま固まってしまったでのあった。

この間は、火は止めて、フライパンの予熱だけ、
だったのであるが、、、。

まあよい。
ここにチキンライスをオムライスの形にして
玉子の上に置く。


オムライスというとこの状態から、フライパンの柄を拳で叩きながら
くるっと巻きつける技がよく出てくるが、先日行った五反田の洋食や
[グリルエフ]でたまたまシェフがオムライスを作っていたのを
見ることができた。
ここのシェフはこの技は使わずに、このまま皿の上にひっくり返す、
という我々と同じことをしていた。

なんだぁ、いいんじゃないか、これでも。

最初から私なぞはこの技の取得など端(はな)からあきらめていたが、
プロもしているので俄然力を得た。

皿を用意し、フライパンにかぶせ、ひっくり返す。

ケチャップをかけて、出来上がり。

 

破れはケチャップでは誤魔化しきれず、、。

ともあれ、食べる。

なんだか、いつもよりも味が濃くなってしまった。
これであれば、玉子の上のケチャップはいらないくらい。

鶏肉にトマトソースの味をつけたのが
思いのほか効果を発揮していたようである。

考えてみれば、資生堂パーラーはオムライスではなく、
チキンライスであったわけだが、、。




 


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