断腸亭料理日記2018

西浅草・中華料理・十八番

4月17日(火)昼

さてさて。

また行ってしまった、西浅草、合羽橋道具街裏通り、中華[十八番]。

ちょいとした用があり、昼、急に家にいることになった。
それで、昼飯にきてみたのである。

夜であれば、いつでも行くことができるのであるが、
やはり、ここは、夜、呑んで食べる、ではなく、
昼飯にきたいところなのである。

1時を少しすぎた時刻にきてみた。

前回書いたように場所は合羽橋道具街の裏通り。
拙亭からは自転車で5〜6分。

前回、読んで下さった方の反響があったのだが、
場所柄、飲食店をやられている方が合羽橋に買い出しにきて
必ず寄る、というようなコメントもいただいた。

なるほど。

今は、合羽橋は観光客も多いが、本来はプロがこられる場所で
主役はプロなのである。どうもすっかり忘れていた。
私など、地元なので庭のように思っていたが。

店前に自転車をとめる。
間口も狭いので店前も狭いが、下町らしく自転車やら
ちょいと雑然としている。

曇ってはいるがよい季節。
ドアは開け放たれている。

入ると、少し時刻がずれているからか、
テーブルに4人だけ。

カウンターの奥に座る。

この前はチャーハンを食べたが、
今日は、いろいろある麺を、と思ってきた。

なぜか、きたなミシュランで取り上げられたのは
トマトの入った酸辣湯麺。

なんでもうまい、という情報もあり、
もう一つ、麺ではちょっと目を引いた、
にらそば。
あまり他では見たことがない。

これでいってみよう。

にらがのったラーメンのようで、人気もあるよう。

どんなものか。

にらそば!。

と、お婆ちゃんのご主人らしい女性に頼む。

中華鍋をメインに振っている、かなりの巨漢の男性。

お婆ちゃんは小柄で、背格好はまるっきり違うが
顔立ちをよくよく見くらべてみると、
お婆ちゃんと似ている。

もしかすると、親子ではなかろうか。

そうである。
ここは店の人同士で必要なこと以外は、
ほぼ会話をしていないのである。

まあ、営業中であるし、無駄話や
世間話はしない方がよいに決まっているし、
家族であれば、そんな必要もなかろうし。

お、電話!。

注文のよう。

そうか、やはりここ出前もしている。

男性は二人いて、もう一人の方が行くようである。

道具街のお店からなのであろうか。
拙亭からも頼めようか。

ん!。

きた。

これがにらそば、だ。

一面、にら。
スープも麺も見えない。

豚バラと炒めているよう。

スープはしょうゆ味。

にらを炒めてあるせいか、かなりオイリー。

しょうゆ味も強め。

麺は、いかにも町の中華店的な
ごく普通のもの。

うーむ、にらそば。

豚バラと一緒に炒めたにらをしょうゆ味の中華そばに
のせました、という。
以上でもなく、以下でもなく、にらそば。
説明になっているようで、なっていないのだが、
そんな感じ、なのである。

にらそば、というのは、一般的なのであろうか。
少なくとも私は初めて。

なぜこういうものが出来上がったのであろうか。
それ以上でも以下でもない、にらそば。

正直、どうとらえればよいのか、
ちょっと、不思議な味わいである。

食べ終わり、勘定をし、出る。

しかし、このお婆ちゃんは本当に腰が低い。
感じがよい。

ありがとうございました、
またどうそ。

前回もこうして送り出してくれた。

ご馳走様でした。

あ、今度、出前のこと聞いてみようかな。




台東区西浅草2丁目18?7
03-3844-0108




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