断腸亭料理日記2018

中華そば・中野・青葉・御徒町店

4月15日(日)第二食

さて、日曜日。

昼、QBへ髪を切りに出る。

御徒町方面である。

床屋はもうなん年も、QBに決めている。
ご存知のように、1,000円。
洗髪もなければ、顔剃りもないが、十分。
安い代わりに私は二週に一度は切っている。

御徒町にはQBは二軒ある。
昭和通り沿いの仲御徒町と、上野広小路。

混んでいたらラーメンを喰いに
[青葉]へ行こうと考えていた。

仲御徒町のQBにきたら、赤いランプ。
QBは店の外からランプの色で混み具合がわかるように
なっている。

先に[青葉]だ。

QBのすぐそば、JRのガード下にある
御徒町ラーメン横丁。

御徒町ラーメン横丁は二代目になるが、
今は、つけめん[TETSU]、[蒙古タンメン中本]、
[なんつッ亭]、[チラナイサクラ]、そして[青葉]の
5軒。

もちろん、私は全部食べたことがあるが、
やはり[青葉]が最も好きである。

[中本]。

いつもすごい列、である。
好きな方をくさすつもりはさらさらないが
私はだめである。
辛すぎる。
まあ、辛さというものに執着がないのであろう。

しかし、日本人も辛いものを食べられるように
なったものである。

我々の子供の頃にはここまで辛いものは
ほぼなかったと思われる。

インドのカレーも東京でもなん軒もなかったし
タイ料理などもしかり。麻婆豆腐なども
激辛のものはまだなかった。

基本、日本人は辛いものを食べてこなかった。

いつ頃からであったろうか。
バブルの頃ではなかったか。
エスニックブームなんというのがあって、
タイのトムヤムクン、あるいは本格的な
インドのカレーが一般化したり、激辛ブーム
なんといういわれ方をした時期もあった。

辛いものにまったく免疫がなかった我々も
食べているうちに、辛さに慣れ、かなり辛いものも
食べられるようになった。

激辛の効果はなんであろうか。
ある種の習慣性があるのではなかろうか。
汗をどんどんとかいて、そのうち頭がボーっとしてくる。
あれが心地よい。
アドレナリンでも出ているのか。
(胃腸への辛さの刺激で身体の防御反応として
実際に出ているようである。)

閑話休題。

[青葉]であった。

中野発祥の[青葉]。

創業は1996年という。
場所は今も本店がある、中野ブロードウェイの右奥。

96年というと私は30を越えた頃。
高校時代は学校が中野富士見町にあった関係で
あのあたりもうろうろしていたが、もはや
中野からは離れてしまっていた。
従って、初めて食べたのは随分後になってから。
飯田橋の店であった。

最初に食べた時の印象は、やはり煮干しなのか、
魚介の強さである。今となってはかわいいものだが
慣れるまでは、随分と違和感があった。

実際にはここのスープは、とんこつ+魚介で
その元祖という位置付け。
とんこつ+魚介は今はあたり前で、東京のラーメンでは
ベーシックなものであろう。
そういう意味で、東京ラーメン史の中では忘れてはならない
存在であろう。

さて。

この御徒町のラーメン横丁は先に書いたが、
一度場所が変わっているが、この[青葉]だけは
最初から継続して出店している。
様々な事情があって入れ替わるのであろうが、
[青葉]は継続してお客を捕まえているということも
あるのかもしれない。

暖かくなってきたので、つけ麺。

つけ麺がラーメンやのメニューとして定着した
のもこの店の創業の頃ではなかったか。

酸味の多少ある、とんこつ魚介。

もはや、シンプル。

おとなしく感じられるが安心できる味。
これも私がここにくる理由である。


うまかった。

ご馳走様でした。




青葉


台東区上野5-10-14
03-5812-2254





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