断腸亭料理日記2018

上野ラーメン二題・青葉、
麺屋武蔵 武骨相傳


ちょいと半端なので、このところ食べた ラーメンを二つ。

御徒町[青葉]から。

9月24日(月)秋分の日

上野、御徒町界隈ラーメンやも多い。
かなりの数の店に入っているが、すべての店、というわけでは
ない。その前提だが、安心できるのは上野中通りから西に
入った[ひむろ]。

新しい店ではなく、むしろ古い。
北海道発のとんこつ味噌として、私は長年のファンである。
おろしにんにくと、一味を入れて食べる。
15年、20年も前か、濃厚な味噌味のとんこつというのは、
おそらく初めてであったのではなかろうか。
登場当初はかなりエポックメイキングで
あったと個人的には思っている。

そしてもう一軒が御徒町ラーメン横丁の[青葉]。

言わずと知れた中野が本店の元祖魚介系といってよいか。
煮干しなどの魚介系で、今ではもっともっとツワモノがあり、
まったくおとなしいものに感じるが、登場当初は
「猫まっしぐら」なんと表現する人もいたぐらいで
魚の風味が強く感じ、慣れないうちは私なども抵抗感があった。

いやまったく、味覚の変化、慣れというのは、
おもしろいものである。
今では定番の安心できる味になっている。

昼下がり、自転車で出かけたついでに腹が減ったので
寄ってみた。

きてみると、こだわりつけめん「鴨せいろ風」
950円、なるものがあった。

ここで新しいメニューは珍しいのではなかろうか。
食べてみよう。

カウンターに座って待つこと数分、出てきたのは
こんな感じ。

麺はなにか粒々の色の濃い部分がある。
全粒粉といったもの?。

つけ汁の方をアップ。

ちょっとわかりずらいが、表面に脂(油?)の膜、半分に切った煮玉子。
背脂であろうか、細かく切った脂身も浮いている。
他にチャーシューも切って入っている。

なにが鴨せいろ風なのか、脂身を煮出しているということか。

味としては、むろんわるくはない。
ただ、元来がここのつゆはこってりではないので
これもそこまで濃いものではない。

麺も見た目が違うので粉が違うのであろうとわかるが、
味としてどう違うのかまでは、よくわからない。

だがまあ、全体としてはバランスが取れたうまいつけ麺
ではあろう。だがこれでこだわり代950円は、どうなのか、
という気もしてくる。

台東区上野5-10?14
03-5812-2254

さて、もう一つ。

9月30日(日)昼

[麺屋武蔵 武骨相傳]。

やはり午後、自転車で探索中、腹が減って入ってみた。

上野御徒町界隈には[麺屋武蔵]系は二軒ある。
上野駅前のガード下、少し入ったところ。
もう一軒はもう少し南の昭和通りに近いところ。
[麺屋武蔵 武骨]。
こちらの方が古いのか。今も思い出したように年になん回かは
入っている。

ガード下の方は今回が初めて。

外の看板からまず驚き。
「つけ麺同料金」。スープもお替わり可で、いわば食べ放題。
はは〜ん、こんな店であったのか。

入って券売機。ラーメンもつけ麺も880円で同じ。
高価格設定は食べ放題だからということなのであろう。

さすがにそんな無謀なことはしない。
同じ値段だが、ノーマルなラーメン。

カウンターに座ると、皆、つけ麺で山盛りの麺を
ズルズルと頬ばっている。
チャーシューも大きいようで、ちょいとした二郎系のよう。

きた。

ノーマルなラーメン。
スープは麺屋武蔵らしく、かなりの濃厚。
基本、この系列はガッツリ系、なのである。

麺も太麺。
あわせて、なかなかうまい一杯ではある。

大きなチャーシュー。
これは、ちょいとハムのような味。
スチームコンベクション調理としているが、
人工的というのが、大量生産されたものといった
感じであろうか。(調理の手間を省いているということか。)
二郎の「肉」よりもよいかもしれぬが。

なるほどー。
こういう店であったか。 完全に私などお呼びではなかった。

元々そうではあるが、この年齢になればなおさら、
縁がないのだなぁ。

台東区上野6-11-15
03-6803-0634





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はてな版のURLが変わりました。

http://dancyotei.hatenablog.com/

です。新規の更新はこちらのみになります。
しばらく古いものもすべて両方に置いておきます。





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