断腸亭料理日記2019

西浅草・フレンチ・ビストロ・
カトリ その1

12月28日(土)第2食

都合で行けなかった、クリスマスディナーの代わり。
28日になった。

予約したのは、先日行った西浅草のフレンチビストロ
[KATORI(カトリ)]

カジュアルで居心地よく、うまかった。

18時から。
前回はアラカルトで頼んだが、今回は6000円のコース。

店の玄関には、本日満席の貼紙。
人気のよう。

前回同様一番乗り。

キッチンが私の側からは、正面に見える席。

最初は、シャンパン。

アミューズ。

これ、おもしろい。
上にのっているのはたらばがにの身。緑のソースは春菊。
中は茶碗蒸しのようなものと言っていたが、玉子を
固めたもの。
文字通り、味は茶碗蒸しのよう。
春菊の香りが豊か。なにか、乙、な感じで、斬新。

次は、サラダ、なのだが、

見てわかる、黒トリュフ。
これだけで、なんだか、とってもゴージャス。

アップ。

黒トリュフの下には、野菜。
野菜は、大根の細切りなど。
その下には、ぶり。

ぶりはスモークしてある。
で、それらが、ドレッシングでマリネしてある。

ぶりは佐渡のものとのこと。

まず、黒トリュフ。

正直のところこういうかたちでちゃんと黒トリュフを
たべるのは初めてではなかろうか。
いや、黒も白もトリュフ自体、味を覚えているほど、
食べていないかもしれぬ。
と、いうことで、描写できない。描写できるほど存在が
感じられなかった、というのか。唯一、香ばしい、か。

やはり、ぶり、であろう。
生のぶりをスモークしたもの。
水分はそこそこ抜けている。ちょうどオードブルなどに
出てくる、スモークサーモン程度。

生のぶり、というのは難しい魚であろう。
特に、今の時期の脂ののった寒ぶりというのは。

本当の寒ぶりのうまさは、富山など、北陸でしか
味わえないのではなかろうか。
富山、金沢の鮨やなどで、なん回か食べているが、
ものすごい脂だが、ものすごくうまい。

が、やはり鮮度なのか。
東京では、これは味わえない。
どうも、生ぐさい。
そのまま刺身で食べても、酢飯とにぎっても、そう
ではなかろうか。
それが、ぶりらしい、ということではあると思う。
これは、ぶりでもハマチでも、いなだでも皆、そうである。

以前に、新橋の鮨や[しみず」で、教えてもらえなかったが
なにか仕事をしたらしいものを食べたことがある。あれは
うまかった。
塩なのか、〆てあったような、、。

そして、やはり先日の[弁天山美家古寿司]

あれも、そうであった。

その解決策が、ここではスモーク。
なるほど。

厚みは厚くはないが、プリっとした食感、すっきりした
スモークのぶりの味はかなりよい。
大根の千切りは、考えてみるとなんのことはない、
刺身のツマである。

次。

これは、なんに見えようか。
メニューの名前は「カリフラワーのブランマンジェ」。

ブランマンジェ自体、そもそもはアーモンドで作った
ババロアのような冷たいデザートらしいが、
これは甘くはない。

アップ。

中央の上にのっている黒い粒は、キャビア。

これも、おもしろい。
中央のものは、冷たくて固まっているもの。
右のラグビーボール型のものは、アイス、
シャーベットのようなものである。

簡単にいえば、カリフラワーのポタージュスープを
固めたようなものと言ってしまってよいのか。
そんな感じである。
それが二つの状態違いで一皿にのせられている。

葉っぱは、蓼(たで)であろうか黄色いのは菊の
花びらのよう。

生クリーム、牛乳と合わせてあるのであろうが、
濃厚すぎず、さわやかで、うまい。

次は魚。

すごい。

メニュー名は、真鯛のカブトスモークロースト。


つづく


Bistro KATORI

03-3843-5256
台東区西浅草1-8-9 鈴木ビル 1F

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2019