断腸亭料理日記2019

稲荷町・らーめん稲荷屋

2月14日(木)昼、18日(月)昼

さて、ご近所元浅草。

ここも書いておかねばならぬ。

有名店といってよろしかろう。

稲荷町の駅、清洲橋通りと浅草通りの交差点を
浅草方向に向かったところ。

浅草通りをはさんで北側は東上野6丁目、旧町名だと北清島町、
南側は元浅草2丁目、旧町名だと南清島町。
(つまり浅草通りをはさんで南、北清島町であった。)

北側が[大和]
2018/6

2018/7

南側が[稲荷屋]。

ここも既に、なん回か書いてもいる。
2016

2018

食べログだと星[大和]3.56、[稲荷屋]3.61、
ラーメンデータベース評価[大和]80.86、[稲荷屋]80.12。
(2/18現在)高い評価といってよいだろう。

有名店が二軒、道をはさんで向かい合っている
というのも珍しかろう。

この界隈、投稿サイトの有名店が他にもあって、その
評価を取っ払っても、両店ともわたしは好きである。
もちろん、どちらも味は外さない。

ラーメン激戦区というほどではないかもしれぬが、
うまい店が増えていて、ラーメン好きにはうれしい限り
で、ある。

[稲荷屋]の開店は2015年。

ご主人はフレンチの修行をしていたとのこと。
フレンチ系の限定メニューも出している。

このあたりもラーメンマニアの心をくすぐる、のかもしれぬ。

ご主人、年齢がよくわからぬ。
童顔なのであろう。

はにかみがちな笑顔。
髭をちょっとはやしている。
背は低め。
ちょっと小太り。
若そうに見えるが意外に、いっているのか。

そして、ちょっと神経質な人なのかもしれぬ。
ただお客への挨拶は欠かさない。

慇懃でも妙に計算高そうで、俺が、俺が、といった空気を
発散しているラーメン店の主人もたまに見る。
仮に食べたラーメンがうまくとも、気分はよろしくない。

[稲荷屋]のご主人、このあたりも好感が持てるのである。

最近食べた、ここ定番メニューの二杯。

背脂しょうゆ。

背脂、というのはたまにどうしても食べたくなる。

フレンチ出身で、透明なコンソメスープとも
いえるようなものも用意しているが、こんなものも
ある。

背脂といえば、ホープ軒系?、[香月]、[弁慶]あたり?。

ここの背脂しょうゆは見た目に似ず、ちょっとさっぱり系。
[香月]に近いかもしれぬ。

うまい背脂である。

もう一杯。

塩、味玉入り。

目に付くのは大きな団子が三つ。

このスープはなんであろう。

柚子も浮いている。

完全な透明。
鶏なのかなんなのか、特定できないが、うまい。
寒いときに、熱くて澄んだスープというのは、
まことにうれしい。胃袋に染みていくようである。

このスープには細麺。

そして、この団子。
鶏つくねといってよいのか。

軟骨も入っていて、よい食感。

ただ思いのほか、ちゃんとした味がついている。
うまい団子である。

これだけ大きく三つもあると、食べ応えがある。

うまい塩ラーメンである。

さて。
ここ、これ以外に、先に書いた限定のフレンチ系、
それから、看板のわんたん麺もうまい。

助手もいるのだが、やっぱり一人がいいんですよね、
という会話もしていた。

これだけのバリエーションを揃えているというのも
なかなかたいへんであろう。

ご近所の佳店といってよいだろう。
がんばっていただきたい。

台東区元浅草2-10-13 島田ビル 1F
03-3841-9990

 

 

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