断腸亭料理日記2019

西浅草・フレンチ・ビストロ・カトリ

11月17日(日)第二食

日曜日。

和食でもなく、いわゆる日本の洋食でもないものが
食べたかった。

それで、イタリアンでもよかったのだが、フレンチ。

この店、知らなかった。
いや、店の前はほぼ毎日通っているところ。
知らないはずはないのだが、存在をしらなかった。

カジュアルなフレンチ、ビストロ。
Bistro KATORI。

ランチもありこちらは2400円、3600円、5000円のコース。
夜は、シェフのおまかせで5000円〜か、アラカルト。

評判も親しみやすいなど、まあまあのよう。
ミシュラン経験もあるよう。
シェフはフランスの三ツ星で修行後、ウエスティン東京の
料理長。

この店の開店は2003年であったとのこと。
知らなかった、、。
迂闊なのか、話題ではなかったのか、、。

ともあれ、昼に予約、夜18時から。

場所は、田原町、旧仁丹塔交差点の交番の角を左に
曲がった左側。炉端焼き[たぬき]の手前。

昼間に前を自転車で通りかかると、
ランチのお客で、にぎわっていた様子。

特に派手な、あるいはデコラティブな様子はなく
むしろ目立たない印象の外観。
看板も気付かないくらい。
今まで気が付かなかったのはそのせいかもしれない。

18時ちょうど、店内の照明がつくのを待って、入る。

頭を後ろにまとめたギャルソン氏が出迎え、
名乗って、窓際の席に案内される。

コートをかけてもらい、着席。

内装も落ち着いた雰囲気。
文字通り落ち着ける。

グラスのシャンパンをもらい、アミューズ。

オニオンとベーコンのキッシュ。
温かい。
こういうものは冷たい状態で出せれることも
あると思うのだが、なにかオーソドックスで
安心できる味。

さて、オーダーは?。
メニューもあるが、黒板も持ってきてもらい、選ぶ。

どうせたくさんは食べられぬので、シェアを前提で。

前菜。
季節なので、牡蠣が生も含めて色々ある。

生牡蠣はちょいとさけて、スモークのサラダ。
それから、フォアグラとホタテのソテー。

なんだか、フレンチらしいものを食べたかったのである。

メインは?。
これは、肉。
ステーキにしよう。

なぜであろうか、ここ数年、ステーキが好きになった。
アンガス牛のお蔭であろう。自分で焼く機会が増えた
からだと思われる。

ということで、北海道産黒毛和牛A5フィレステーキ一皿をシェアで。

料理3品なのであるが、一皿目、、迂闊にも撮り忘れて
しまった。

スモーク牡蠣のサラダ。

塩味がきいてかなり水分が抜けスモークしてあるが、
強い香りなどはなく、上品。
ドレッシングなども抑えた方向で、シンプル。

フォアグラとホタテのソテー。

これは、うまい。

フォアグラ、ホタテ、下にマッシュポテト、
まわりに、赤ワインのソース。

うまいのだが、これも抑えた味付けではなかろうか。

フォアグラなど、フレンチにこなければ食べられない。
たまには食べたいもの。

マッシュポテトはクリーミーで上質。

メイン、A5黒毛和牛フィレ。

ソースはやはり赤ワインとバルサミコ系か。

まず、野菜がうまい。
野菜は、ブロッコリー、白いのは蕪、アスパラなど。
ソテー、でよいのか。
火の通り具合が、絶妙、というのか、すごい。
かなり堅いのであるが、もちろん、ちゃんと火が通っている。
また、まったく水っぽくない。
焦げ目がついてるが、どうしたら、
このように焼けるのか。
かなりデリケートな仕事をされているのではなかろうか。

肉。
霜降りの国産上級和牛。
これはもう、言うまでもなく
まずかろうはずがない。

やはり、火の通し方、技が冴えている。

うまかった、うまかった。

勘定は、シャンパンに赤と白、一杯ずつ。
二人で、1万円台後半。

評判通り、カジュアルで寛げる。

味は、どちらかといえば、抑え気味でシンプル。
素材を生かす、か。
値段は高くもなく、安くもない、適正であろう。

外まで、見送って下さった。

ご近所にこんなところがあったのか。
やはり迂闊であった。

 

 

Bistro KATORI

03-3843-5256
台東区西浅草1-8-9 鈴木ビル 1F

 

 

 

 

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